<第48号> 工務店グループの研究−2
2005.01.24

『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.048━2005.01.24━

《週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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                        〜第48号〜
  ◆家づくりは人生最大の「事業」
  ◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
  ◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
                    《発行部数2,554部》

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  ⇒このバックナンバーであなたの家づくりの常識が変わります!!
   気になるテーマを印刷して、是非ご夫婦でお読み下さい。
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【もくじ】
 ・工務店グループの研究−2
 ・今週のワンポイント・アドバイス
 ・編集後記
 
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 このメルマガでは、
 現場監督からスタートし、マネジメントの専門家『中小企業診断士』資格を
 取得して、200社を超える住宅会社の経営指導をしてきた発行者が、
 家づくりという大きな「事業」に失敗しないノウハウを提供していきます。

 どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
 あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。

 ■発行者のプロフィールはこちら
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 こんにちは。発行者の若本です。

 新しい年が明けたと思ったら、もう1月も下旬となってしまいました。
 新年早々、偽札事件やキャッシュカードのスキミング(偽造)など、
 イヤなニュースが続きます。

 相変わらず、振り込め詐欺も巧妙になって被害は増え続けています。
 自分のお金なのに、銀行も守ってくれません。
 自己防衛するしかない時代です。

 では、現在持っているお金は自己防衛できても、
 将来のお金について備えはできているでしょうか・・・?


 そこで、私が代表を務める『住まいのキホン研究会』では、
 将来のお金「年金」について、専門家の話を聞く機会を設けます。

 今回の講師は、社会保険労務士の高谷守亮氏と中野幸恵氏です。

 「年金」というと堅い話と思いがちですが、住まいのキホン研究会の熱血漢、
 若手社労士の高谷氏が、難解な制度を爆笑トークで解説します!

 「老後の資金よりも、今は住宅ローンや教育費で精一杯!」
 「これから住宅ローンを組もうと思うのだけど・・・」

 こんな世代の人こそ、20年後、30年後の自分の年金について
 今、しっかり学んでおくべきです。その時になっての備えでは遅いでしょう。
 住み慣れた自宅まで手放さなければならない事態も考えられるのです。(>_<)

 このようなセミナーの多くは、金融機関やFP(ファイナンシャルプランナー)
 が行なっていますが、「年金だけでは老後資金が足りない」という説明から、
 それを補完する「彼らの金融商品や保険」を勧めるケースが多いのです。

 これが『自己防衛』といえるでしょうか・・・(-_-;)

 今回は中立的な専門家、社会保険労務士の解説が聞ける数少ない機会です。 
 今年最初のとってもお勧めのセミナーです。

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 タイトル:     老後の年金、どうなるの!??
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 ●日 時 : 2月6日(日)開場 13:00
 ●講 演 : 13:20〜16:40
 ●会 場 : 広島市まちづくり市民交流プラザ研修室(北館5階)
 ●定 員 : 限定40名(先着順)
 ●参加費 : 1500円
 ●主 催 : 住まいのキホン研究会

 詳細およびお申込みはこちら⇒ http://www.sumainokihon.com/

 ※トップページの「お申込みはこちら」でメールソフトが立ち上がります。
  受講票をお送りしますので、参加者のお名前、住所をご記入ください。

 では、今週も最後までお付合いください。

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 ▼工務店グループの研究−2  〜書籍で注目される工法グループ〜
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 前回のメルマガでは、住宅のフランチャイズチェーンについて書きました。
 加盟店は、例えば『○○ホーム 広島店』といった看板や展示場を持ち、
 共通した営業ツールや名刺を利用します。

 フランチャイズは、本部の継続的な指導や広告宣伝などもあるため、
 加盟店の年間の維持コストもかなりの負担になります。

  ※ちなみに若本が3年前、早稲田大学大学院にて解説を行いました。
    ↓  ↓  ↓
 http://www.wiaps.waseda.ac.jp/user/cont-int/status/1997-2001/2002-1.htm


 一方で、そこまでの費用負担は出来ないが、
 従来のままの在来工法だけではハウスメーカーに負けてしまうため、
 新しい工法を取り入れて差別化しようという工務店が増えてきました。

 これが、今回のテーマである『工法グループ』です。

 これらの多くは、部材メーカーが自社製品を採用してもらうために
 建材販売ルートを通じて、工務店に働き掛けたものです。

 構造材や、特殊な断熱材などで特許や実用新案を取得した製造メーカーが、
 部材だけでなくその住宅の売り方まで指導しようというものが増えています。

 共通の営業ツールやプラン集を揃え、技術的なサポートを行なうなど、
 徐々に通常のフランチャイズと変わらなくなってきました。

 違うのは、フランチャイズが『ロイヤリティ』という
 目に見える費用負担があるのに対し、工法グループでは、
 部材の中に費用が含まれるので、実際の負担額が目に見えないのです。

 その分、高い部材を購入しなければならないのですが、
 お客様と契約した後に部材を購入するため、
 フランチャイズのような月々の決まった負担がありません。

 ですから、一般の中小工務店でも取り組みやすいのです。

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          高気密・高断熱
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 工務店社長の書いた『「いい家」が欲しい』という本が、
 住宅業界に問題を投じ、様々な議論を呼びました。

 これは外断熱工法を進める、ある工法グループのPRのための本です。
 通常は、PR用のパンフレットを作って営業マンが持参して説明しますが、
 これを一般消費者が、お金を出して読む市販本として売ったのがミソです。

 営業マンが持参すると、各社いいところしか言わないので、
 本当にどの工法が優れているのか一般の施主には分かりません。
 しかし、市販の本で実際に建てた方の声が載っていれば・・・


 その工法に取組む全国の工務店が営業用のツールとして大量購入したことで、
 増刷となり、「売れる」と踏んだ全国の書店が店頭に並べていきました。

 最近、メルマガ発行者がアマゾン・ドットコムを利用して、
 ビジネス書のランク・インを果たして増刷に成功し、
 販売数を延ばしているように、ある程度計算した『仕掛け』が可能なのです。

         ▽ ▼ ▽ 

 私が前職の経営コンサルタント会社に入社してまもなく、
 先輩社員に連れられ、県内で年間100棟程度の住宅を建てている
 ある住宅会社の支店長に挨拶に伺いました。

 先輩社員「支店長、SW工法はいかがですか?」

 支店長 「ああ、あれか?研修は受けたが、高いから売れないよ!」

 ある建材メーカーが開発した、高気密・高断熱工法の話でした。
 当時、私はその工法を知りませんでしたので、
 支店長のいう「坪10万円アップ」というのがイメージできなかったのです。

  ⇒ 40坪の家で、400万円のアップです。(@_@)

 その後、数多くの工務店社長と付き合うようになって、
 この工法以外に、様々な高気密・高断熱工法があることが分かってきました。
 各社が色々な工法グループに加盟しているからです。

 特に、年間5〜20棟程度の着工数で、こだわりのある工務店社長は、
 熱心に自分の取組んでいる工法の特長や快適性を語ります。

 「あの工法も性能はまあまあだが、こちらの工法は・・・」

 実際に何棟も手掛けているところは、自社の工法に惚れ込んでいます。
 しかし、色々な工法の話を聞くと、どちらが優れているのか分かりません。
 プロの我々でもそうなので、一般消費者は混乱するばかりでしょう。

 しかし、それぞれの現場を見て疑問点をぶつけ、矛盾点をついていくと、
 工務店社長の本音も出てきます。

 「実は、始めの頃は大失敗して・・・」

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         お客さんは実験台!?
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 特許工法による「工法グループ」も、最初は実験住宅からスタートします。
 何棟か試行錯誤した後、部材販売を目的に工務店にアプローチしていきます。
            ~~~~~~~~~~~~~~
 メーカー側は、性能の良さや施工性など、良い点ばかり強調します。

 「社長、一度モデルで体験してもらったらその良さが分かります!」
 「まずは当社の技術研修を受けて、ノウハウをつかんでください!」

 営業マンですから、言葉巧みに誘います。

 そして、メーカー指定の技術研修に参加し、
 認定をもらうと、実際にその工法の住宅を建ててみたくなります。

 社長や身内の家で一度建ててみれればいいのですが、
 多くの場合はぶっつけ本番で、他人の施主の家で「実験」です。(-_-;)


 ▼「基礎断熱だから、床下と室内の環境が同じです」
  と説明し、数ヵ月後に床下のカビの臭いが部屋中蔓延した家・・・

 ▼「外断熱で通気工法なので、壁の中の結露の心配はありません」
  と説明し、数ヵ月後に壁の自重で外壁が下がった家・・・

 ▼「防水シート不要で、直張りできるので工期とコストが短縮できます」
  とメーカーから説明を受け、数年後に雨漏りが発覚した家・・・


 工務店社長は、施主に平謝りで、建材メーカーの担当者を呼び付けます。

 「やっぱり、新しい工法をお客さんで試すのではなかった・・・」

 クレームで評判を落とす危険性は大いにあります。
 しかし、新しいチャレンジをしていかなければ他社に遅れをとります。

 特に書籍などで紹介され話題になっている工法を、近くで手掛ける会社が
 いつ現れないとも限りません。

 「とりえず、権利だけは買っておくから、近くでは他社を勧誘するな!」
 こんな駆け引きも行なわれているのです。

 このように、数多くの工法グループ加盟の工務店社長と出会い、
 どの工法グループに参加しているかで、その会社の体質が想像できるよう
 になってきました。

 求めるのは「性能」なのか「儲け」なのか・・・
 結構、似た者同士が集まるのものです・・・

 本来「工法」よりも「企業体質」が重要ですが、
 参加している「工法グループ」により「企業体質」までも分かるのです。

 ■若本のプロフィールに私が判断できる工務店グループを書いています。
  ↓ ↓ ↓
  http://www.cms-hiroshima.com/mailmag/profile.htm#2

 ⇒ 次回に続く


     ┏□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┓
        ▼今週のワンポイント・アドバイス
     ┗□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┛


 相変わらず、業界専門紙にはフランチャイズの募集や
 新しい工法、ノウハウ説明会の広告が多数掲載されています。

 「画期的なノウハウ」「話題騒然!」「生き残るための差別化戦略」

 しかし、実際には住宅の性能や品質に大きな差が出るわけではありません。
 別の工法で、同様の性能を出すことも可能です。
 しかも、特許工法よりも安いコストで・・・

 北海道で家づくりに携わっている人たちに聞いても、
 「サッシは樹脂だけど、断熱材はほとんどグラスウールだよ!」
 と教えてくれます。しかも、内断熱(充填断熱)です。

 丁寧な施工をすれば、新しい工法でなくても快適な住宅は可能なのです。
 単に、新工法の名前(ブランド)やセールスポイント、営業ツールを求め、
 『工法グループ』に加盟する工務店が多く、消費者を混乱させています。
 (実は、工務店側も混乱しているのですが・・・)(^^ゞ

 新工法は、ほとんどのケースで初めて建てた時には失敗をしてしまいます。
 メーカーの技術指導を受けても、メーカーも気づかない不具合があるのです。

 その不具合がきちんとフィードバックされていけばいいのですが、
 多くは勝手にそれぞれが独自手法で解決し、施工マニュアルは古いまま・・・
 メーカーは自社の部材を売ることばかり考えます。 (-_-;)

 これが、日本の住宅業界の悪いところです。

 もし、あなたが新工法を勧められたら、
 「この工法で、御社は何棟建てられましたか?」
 と聞いてみましょう。

 もし初めてか2棟目くらいであれば「モニター」として値引き交渉するか、
 信頼できる別の工法で建ててもらうのが無難です。

 では、今週のワンポイントアドバイスです。

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

 1.『工法グループ』は部材メーカーの工務店囲い込み戦略
   (自社部材以外の性能や不具合には関知しない?)

 2.結果として、工法による性能には大差がないことが多い
   (開発コストやサポート費用が部材に乗せられているだけ?)

 3.加盟している工法グループで、その会社の体質も想像できる
   (「儲け」よりも「快適性」重視のグループはどこだろう?)

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

■参考情報⇒ http://www.cms-hiroshima.com/clum/vol_6.htm

  ↑コラム『外断熱と健康住宅』
   若本が書いたコラムに参考情報が載っています。


【 編|集|後|記 】

 年の初めに目標を書けば実現すると言われています。
 頭で思うだけではなく、多くの人に知ってもらうことが大事なのでしょう。

 先日、地元テレビ局のRCC中国放送の記者が取材に来ました。
 今回は事前の取材で、近いうちに映像を撮る機会をつくりたいと思います。

 今年は、マスコミの取材も積極的に受けようと考えています。
 本の出版も企画したいですね。

 そして、何より私が運営している『住宅CM方式』で
 住宅を建てる人を増やしたいと思います。(ただし広島限定です)

 売上を追うわけではなく、喜んでいただく人を
 できるだけ増やしたいと思います。

 今年の目標は >>>>> 『22棟!』

 なぜこの数字か・・・?

 私が独立する前のボスが、新人の時に年間44棟受注しているから、
 せめて、半分くらいの数字は達成したいのです。
 十分キャパシティはありますから・・・

 「数を追うと質が低下する」という声もあります。しかし、経験的に、
 数をこなすと「効率よくする手段」を考えるようになります。

 「数じゃない!質だ」と言っているところは非効率な仕事をしています。
 そして、その経費は結局お客さんが負担しているのです。(-_-;)

 「質」を求めるには、ある程度の「数」をこなし、
 多くの経験を積むことだと私は考えています。
 優秀な人ほど、同じ時間で数をこなすことができるのです。

 設計者も、職人さんも・・・例外ではありません。

 ではまた、再来週♪

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 ◇ 次号予告
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          ▼ 内覧会同行サービスの台頭 ▼
 
         〜独立系サービスのチェックは有効か?〜

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   http://www.cms-hiroshima.com/
 ▼ 不動産・住宅取得の学習サイト『住まいのキホン・ドット・コム』
   http://www.sumainokihon.com/

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