<第75号> 温度と湿度の関係
2006.02.28

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 【今週のテーマ】

 ・温度と湿度の関係
 ・今週のワンポイント・アドバイス
 ・編集後記  
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 こんにちは、発行者の若本です。

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  では、今週の本文の始まりです。 

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  ▼温度と湿度の関係   〜快適で長持ちする家の基本〜
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 私たちは、快適な住まいを求めるとき、
 高い断熱性能や結露のないことがひとつの指標となります。

 それは、「C値」と呼ばれる気密性の高さであったり、
 「ペアガラスで窓周りの結露が発生しない」等の営業トークで安心します。

 確かに、いま建てられている住宅の多くは、
 気密性能が高くなっており、ほとんどがペアガラスを採用しています。
 (当然地域差により、C値やガラスの空気層の厚みなどは異なります)

 しかし、特定の数値のみを重視すると、弊害も出てきます。
 何事もやはり「バランス」が大切なのです。

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           体感温度
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 暑さや寒さは、人によって感じ方に差があります。
 個人差だけでなく、同じ室温でも体に感じる温度が異なることがあります。
 それが「体感温度」です。

 人間が「暑く」感じたり「寒く」感じるのは、熱が影響を与えています。
 体から熱が奪われれば「寒く」感じるのは当然ですよね。

 熱は3つの方法で伝わります。

 まずは、物質を伝わる「伝導」です。
 料理もコンロの熱がフライパンなどに「伝導」し、暖められます。
 外気温もガラスや壁などを伝わって部屋の温度に影響を与えます。

 2つめは「対流」です。
 暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降します。

 冬の窓の近くに行くと、窓を閉めていても
 「コールドドラフト」と呼ばれる、対流で寒さを感じます。
 気密性能の低い住宅は、床下からの冷たい風が壁の中を吹き抜けています。

 断熱性能の低い住宅の吹き抜けや階段室が寒く感じるのも、
 この「対流」が原因です。

 3つめは「輻射」です。
 輻射は熱線によって熱が伝わるので、照射面が影響を受けます。

 太陽が暖かく感じるのも、真夏に車のボンネットが暑くなるのも、
 そして冬の縁側が暖かく感じるのも、輻射によるものです。
 Low−Eガラスは熱線をカットすることで、日差しの暑さを和らげます。
 室温よりも、物質の表面温度に影響を与えるのです。

         ▽ ▼ ▽ 

 冬の室内を暖かく保つには、外気温の影響を少なくするだけでなく、
 室内で「対流」を起こさせないこと、そして「輻射熱」を利用することです。

 そのためには、断熱材の厚みや「熱伝導率」といった数値だけではなく、
 日射の取り込みや遮蔽、カーテンのつり方、暖房機の種類なども重要です。

 そして、意外に意識されていないのが、「湿度」でしょう。

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           温度と湿度
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 同じ「気温28度」でも、湿度が80%と30%では体感温度が異なります。
 夏時期は湿度が低いほど、涼しく感じます。
 発汗作用で体の熱が奪われるからです。

 逆に冬は、湿度が高ければ多少室温が低くてもあまり寒さを感じません。

 空気中の水蒸気は、例え湿度が高くても普段は目に見えませんね。
 しかし、温度によって空気中に含まれる水蒸気の量が変わっていきます。
 温度が高いほど、多くの水蒸気を含むことが出来るのです。

 冬は戸外の空気も乾燥しています。
 空気中に含まれる水蒸気の量が少なくなっているのです。

 このように、水蒸気の絶対量が少ない冬の戸外の空気が、
 室内で暖められると、相対的な湿度はさらに下がります。

 高い温度のほうが、水蒸気をたくさん含むことが出来るということは、
 水蒸気を入れるコップが大きくなるということです。

 コップが大きくなったのに、水蒸気の量が同じであれば、
 コップ全体の比率から言うと、水蒸気の比率が下がるのと同じです。
 だから室内に何の対策も打たなければ、冬は湿度が下がり寒く感じるのです。

 一般的に思いつく対策は「加湿器」でしょうか。
 しかし、夏はエアコンで「除湿」をして、冬は「加湿器」といった
 いつも機械に頼った環境に住むのも・・・ (-_-;)

 そんな方には、室内に調湿作用のある自然素材や
 無垢材などを多用すると効果がありそうです。

 薄い「珪藻土クロス」くらいでは効果はありませんが、
 無垢のフローリングや左官仕上げ、床下の炭、ウールの断熱材などです。
 マイナスイオン環境も湿度コントロールにいいと聞きますが・・・
 (その真偽は明確ではありません)

 冬の室内で50%以上の湿度になることが、快適な環境の目安です。
 先週完成見学会を行なった現場では、室温16度、湿度65%程度でした。

 ⇒ 次回に続く

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          ▼今週のワンポイント・アドバイス
     ┗□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┛

 日本の夏が暑いのも「高温多湿」の国だからです。
 また、壁の中の結露も「湿度」によってもたらされます。

 冬の乾燥時期でも、壁の中に湿気が入りやすく放出しにくい構造だと、
 屋内外の温度差によって、壁の中が結露します。

 スキーウェアは、雪や雨などの水の浸入は防ぎますが、
 体から発生する汗で蒸れることなく、水蒸気を外に出します。

 雨カッパのように水蒸気も通さないものを羽織ると、
 全身汗だくになってしまいます。

 住まいも同様です。
 快適な住まいは「熱を遮断する」断熱性能だけでなく、
 湿度がコントロールできる調湿機能や透湿性能を持ちたいものです。

 では、今週のワンポイントアドバイスです。

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 1.体感温度は、室温だけではなく他の要素にも影響を受ける。

 2.熱の伝わり方は「伝導」「対流」「輻射」の3つがある。

 3.断熱性能だけでなく、調湿効果にも注目しよう!

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■参考情報⇒ http://www.cms-hiroshima.com/clumn/vol_20.htm

  ↑コラム『マイナスイオン効果』
   (若本が書いたコラムに関連知識を載せています)

【 編|集|後|記 】

 以前、高気密高断熱のパネル工法に取り組む工務店社長から聞いた話です。
 メーカーの実務研修を受けて、何棟か高気密高断熱住宅を手掛けていました。

 お引渡し前に1棟ずつ「気密測定」をするので、
 技術肌の工務店社長は、相当隙間面積の「C値」を競います。

 前回よりも高い数値を出すために、
 気密テープで隙間という隙間を埋めていきます。
 10年近く前で、C値が0.7前後だったので大したものです。

 その社長が自慢そうに言っていました。

 「うちの家くらいの気密性能があれば、断熱材がなくても寒くない!」

 確かに昔のような「すきま風」は入らないかも知れません。
 サッシの性能が良ければ、意外と寒さも感じないかも知れません。

 しかし、壁の内部では抜けない湿気と、室内側と屋外側の温度差によって、
 物凄い結露が発生する危険性があるのです。

 結露のメカニズムはとても難しくデリケートです。
 昨年お引渡しした「基礎断熱」をした家でも、結露が見つかりました。

 ■ブログ『住まいづくりコンシェルジェ出動!』

 ⇒ http://esumai.livedoor.biz/archives/50355029.html

 結露は、断熱性能を上げるほど、どこかに発生する危険性が高くなります。
 温度差が大きくなって換気が不十分な場所に突如発生するのです。

 「我が家は高気密高断熱住宅だっ!」と、安心は禁物ですよ!

 ではまた、再来週お会いしましょう♪

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