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お住まい訪問

No.23 繁華街の防火地域で建替えた完全分離型二世帯住宅

取材日:2014.06.28

梅雨の中休みの晴れ間にも、時折小雨が降る毎日です。
もうすぐ梅雨が明け、本格的に夏が始まります。
今回の取材は、入居から1年が経過した中区のI様です。
「家づくり見習い」の若本(智)が取材にお邪魔しました。

防火地域での木造建築

I様のお宅は、広島市の市街地中心部にあります。
周辺は狭い路地が多く、「防火地域」に指定されているため、鉄骨のマンションやビルが立ち並びます。
<ひとことメモ>
「防火地域」とは、市街地における火災の延焼を防ぐために設けた地域や地区のことです。建物の階数が3階以上又は、床面積が100平米を超える建築物は、耐火建築物、その他は耐火建築物又は準耐火建築物としなければならない規制があります。
(kotobank?/不動産用語辞典より抜粋)

その中で、1軒の木造住宅が目を引きます。
もともとお母さまが住まわれていた住宅を建て替えるにあたって、I様のお姉さまから弊社にご相談いただいたことがきっかけとなりました。
県外にお住まいになっていたご長男のI様と、お母さま・お姉さまご家族が一緒に住まわれるため、二世帯住宅となりました。

広すぎない家~コンパクトな家づくり

明るい玄関からリビングにお邪魔すると、そこにはコンパクトな生活空間が広がっていました。防火地域での建替えについては、様々な規制があり、当初は鉄骨造や鉄筋コンクリート造も検討しましたが、部屋の広さや建築コストなど相対的に判断して木造となりました。

上下階で完全分離の「二世帯住宅」をご希望されていたのですが、1フロアの面積が20坪を超え、木造では厳しい耐火基準を適用しなければならなくなります。結果、見積が大幅に予算オーバーしたため、以前の家と比べて床面積を縮小せざるをえませんでしたが、1階を深基礎にし、2階にロフトを作ったため、「収納も増えて十分な広さとなった」と喜ばれていました。
さらに、リビング・ダイニング・キッチンの動線もコンパクトになり、とても寛げる印象です。広すぎない家」での暮らしは、お母さまにとって家事などの体への負担も少なくなっているようでした。

リビングは窓が大きく、明るい光が差し込みます。
カーテンはなく、断熱性能も高いハニカムコアのブラインドが設置されていました。「工務店の社長の強い勧めがあったから付けたの。」とのことですが、掃除の手間もなく、冬場に窓際から冷気を感じることもなかった、と好評でした。

基礎部分は、深基礎にしているため、物置などに利用されていました。引越の荷物もラクラクと収納できます。
もちろん、I様独自の床下活用法の工夫を見せていただきました。
(個人のプライバシーに関わるため、公開できないのが残念です。。。)
まだ少し湿気があるように感じましたが、コンクリートの湿気が徐々に抜けているためなのだそう。
数年経てば水分が抜けて湿気を感じない程度になるそうです。
基礎断熱と十分な換気が行われていて温度が変わらないので、床下もかなり快適です。

また、オール電化にすることで、ガス仕様から電化キッチンになったのですが、使い勝手はよい、とのことでした。ただし、食洗機は想像以上に音が大きかったそうで、ほとんど使われていないそうです。
電気代も月1万円程度で、経済的になった、と喜ばれていました。
エアコンは、工務店からのアドバイスにより、「ずっとつけたままにするようにしている。」とおっしゃっていました。
エアコンのスイッチを入れたままのほうが「節約」になるなんて意外です♪

周辺に繁華街やマンションがあるため、遮音も気になるところですが、 「まったく問題ない。」とのことです。
「近所で火事になっても気付かないかもしれない。」と冗談で笑っておられました。

リビングの外にはデッキがあり、広さを感じる空間となっています。
バーベキューなどは煙の心配があるのでされないそうですが、ガーデニングやミニ菜園として活用しておられました。
もうすぐミニトマトやナスが収穫できそうです♪

家の前の空きスペースを月極駐車場に!

家の前は4台分の駐車スペースがあり、そのうち1台は月極駐車場として貸出されていました。
管理は周辺の駐車場管理をされている会社に委託されているそうですが、利便性の高い場所柄のためかすぐに借り手がついたそうです。
「管理費も僅かで、少し収入もできてよかった」とおっしゃっていましたが、スペースを有効に使われていることに、感心せずにはいられませんでした。

まだまだ夢の途中。。。

2階へお邪魔させていただくと、1階とは異なり、ポップでオシャレな空間が広がっていました。
「1階と比べて、2階はポップなイメージにしたかった。」とのこと。
キッチンカウンターのカラフルな色使いに、最初は「奇抜かも」と思われたそうですが、「意外とよかった」と好評です。

現在はキッチンカウンターにパリの街並みのシールが貼られ、オシャレ感をアップさせています。(本物のカフェみたいでした!)
今後は棚を後付けするなど、まだまだ夢が広がっているご様子。
お楽しみはこれからですね♪

2階の採光も十分申し分なく、「明るすぎるほど」とのこと。
広いロフトは、夏に暑く感じることもあるとのことでしたので、「温かい空気は上昇するので、上手に空気を循環させると良いですよ。」と若本からアドバイスがありました。

ご満足頂いているご様子でしたが、ムリにお願いして「後学の為に・・・」と気になる点をうかがいました。
「強いて言えば、コンセントの位置かな。」とおっしゃっていました。
コンセントの位置(高さや数など)を決める際に、実際の生活をよりイメージできていたら、「ここのコンセントがあれば良かった、と思うことはなかったかもしれない」とのことでした。

住宅CMサービスへの大きな信頼

「住宅CMサービスを利用したことで、いろいろと比較できてよかった。」と嬉しいお言葉をいただきました。
以前、大手の●●●●ハウスの展示場を見学しに行かれたことがあったそうですが、すぐに電話がかかってきたり、頼んでもいないのに、ご近所(ビルの上など)からいろんな角度の家の写真を撮られたうえ、提案資料を携えて何度も営業に来られたそうです。

I様の家づくりは、 建替え前の家が古く、一部賃貸として貸していたこともあったので、古い家をどうするか、賃貸の解約をどうするかなど問題がたくさんありました。
ローンの手続きも含めて、「ひとつひとつ問題を解決しながら進めた家づくりだった。」と振り返っておられました。

家づくりは”出会い”だと思います。自分たちの生活のすべてを知ってもらった上で相談するので、信頼関係が大事です。そう考えると”建売り”は怖いですよね。」とおっしゃっていただいたのは、お姉さま。
「みなさんのおかげでできたんですよ。」と繰り返しお母さまが笑顔でおっしゃっていたことが印象的でした。
(取材:若本智子)

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