081　Ｏ様邸　二度目の注文住宅で選んだサービス （建築地：安芸郡海田町，家族構成：4人）

運営者からのコメント

４年前に注文住宅を建てられていたのにも関わらず、ご両親と同居するために自宅を売却し、改めて土地探しからスタートして二世帯住宅を計画しているというご相談を頂きました。一度ハウスメーカーで営業マン主導の家づくりを経験されているので、今度は地元の工務店で家を建てたいという希望から、当社サービスに辿り着かれたようです。

お探しになっていた海田町は、府中町と並んで、条件のいい「売り物件」がなかなか出ないエリア。二世帯住宅で必要な坪数を考えると、物件数が少なく価格も高い状況だったので、土地探しにも少し時間が掛かりました。結局、元々畑だった場所を宅地造成し、旗竿状に残った奥の土地が希望の広さと手頃な価格で手に入ることになり、当社にて売り主と交渉、土地仲介も担当させていただきました。

近くに裏山があり『がけ条例』という規制もある土地だったので、いろいろとご心配や説明不足もあったかも知れませんが、太陽光発電も目いっぱい搭載し、長期優良住宅の補助金も得られる、高断熱で高性能な住宅を建てることが出来たと思います。

坪単価に比べて『積み上げ方式は高くつく』と説明された会社があったようですが、そもそも住宅建築は、部材の調達でも設計図書から部材を「積み上げ式」で計算し、労務費を計上するので、自社でシビアな数量拾いやチェックをせずに下請任せにしている裏返しです。坪単価だから安くつくというのは、「大量購入だから安くつく」といった『数量割引』などのような明確な理由・根拠が全くない理屈ですね。

家づくりは業界で働いている人たちでも、すべてを網羅するのは大変な知識や経験が必要です。素人である施主が、質問さえ思い浮かばない状態からスタートするのは当然ですね。だからこそ、自分たちが実現させたい希望に対して『複数のプロ(施工者)から数多くの選択肢を提供してもらう機会』と、ステップに応じて発生する様々な疑問に対し、しっかりと理解して比較・判断するために『契約までに納得できる情報を得る時間』が必要だと考えています。納得出来てから意思決定すればいいのです。

通常の住宅営業では、出来るだけ選択肢を絞って、自社の仕様や自分を信用するように説得。時間を掛けることなく「まずは契約を！」と意思決定を迫ります。迷わないようにすべてを任せてもらうように仕向けるので、多くの方が疑問に感じることがないままお引渡しを迎えていることを考えると、当サービスの方が疑問はたくさん湧くでしょう。しかし時間が掛かっても都度発生する疑問をクリアして意思決定する家づくりは、将来「愛着の湧く住まい」になると思います。

長らく病気療養中で、竣工を楽しみにされていたお父さんが、地鎮祭後に亡くなられたのはとても残念でしたが、お母さんも同居され家族が一緒に快適に暮らせることを、天国から見守ってくれていることと思います。もちろん、私たちも入居後もしっかりと見守っていきますので、ご安心して完成をお待ち下さい。