広さだけで土地を選んでいいのですか？

賃貸などで家を決める際に、条件にしていることは何ですか？
日当たり、間取り、賃料、周辺環境、駅から徒歩圏内など・・・

土地を選ぶ際にも、ちゃんと条件を決めていますか？

住宅を建てようと考えた時、まず思い浮かぶのは住みたい間取りの広さが建てられる土地の広さについてですよね。
それから土地について考え始めます。
土地の広さや向き、前面道路の幅員はもちろんですが、それ以外で重要なことがあります。

一つは予算ですね。

たくさん貯金がありすべて現金で購入できるのであれば、その範囲内で探すことが可能ですが、ほとんどの方が住宅ローンを組むことになります。
自己資金がどれくらいあって、ローンを借りられるか、自分の限度額を把握することです。
地元の銀行で一度借入限度額がいくらか相談することをおススメします。

最近では、ネットで簡単にローンのシミュレーションができます。分かるのは借入金額だけで融資が承認されるのかどうかは分かりかねます。
銀行ですと、仮審査というシステムがあり、借りたい金額分融資してくれるのか、ご本人の収入や勤務状況、背景(借金があるか、病歴…)等を含めた総合的な判断をしてくれます。また、ローンのタイプによって、金利もそうですが、諸費用(事務手数料、保証料…)も違いますので、最終的に支払う総額がいくらになるのか相談もでき、比較検討できます。

ご自身が払える金額と借りられる金額は違いますので、要注意です。

せっかく土地を見つけてたくさん悩んで建てた家なのに、ローンが払えずに手放さなくてはならないということが無い様にしっかりと予算を組むことです。

住宅建築には、土地代金＋建築費＋諸費用が掛かります。

土地代金は、ネットで探している地域や条件で検索すれば大体の予算が分かります。が、駅から徒歩圏内なのか、日当たりがいいのか、前面道路が広いのかで価格は変動します。

注文住宅の建築費は、建売住宅のおおよそ1.5倍が目安です。

使用する資材や壁紙、サッシ・・・それぞれの材料や仕様が変わるだけで金額も変動しますので、選ばれた業者との密な打ち合わせがとても必要になります。

もう一つ重要なのが、周辺環境です。

賃貸とは違い、気に入らないからといって引っ越すということは簡単には出来ません。

恋愛と結婚の違いに似ていますね。恋愛中は気に入らないところがあると別れという選択肢を簡単にできます。また次を探すのも、同じ相手を選ぶのも自由です。結婚の場合、別れる＝離婚とは簡単にできませんので、結婚する前から外見や収入だけではなく、性格や相性をよく吟味します。

周辺環境は、結婚相手で考えると性格や相性の部分になります。

広さ、道路との関係で条件にぴったりの土地が見つかりました。でも、周りは何もなく、スーパーや日用品が売っているドラッグストアは車でないと行けません。

小学校は近くても、病院も周りにない環境だったらどうでしょうか？

あなたは何を優先させますか？

夫婦だけでしたら、休みの日にまとめ買いすればいいので、スーパーなどが遠くても苦じゃないかもしれません。

しかし子育て世代では、買い物は毎日ではないかもしれませんが何かとありがちです。家にお留守番をさせるには小さい年齢だと子供を連れて買い物することが多々あります。散歩がてら歩いて買い物できるなら、そこまで苦ではないかもしれません。また、子供が急病になるのはしょっちゅうですので、病院が近くにあると安心でしょう。

年老いたときはどうでしょうか？

車の運転もしづらくなり、歩くスピードも衰えていきます。でも、買い物には行かないといけませんし、もしかしたら毎日のように病院に通うことになるかもしれません。

結婚相手を選ぶ時も、外見と収入だけで決めることはあまりないでしょう。どんな性格をしているのか、食べ物や趣味など相性は合うのかなど、今後ずっと一緒に生活していけるかどうかを重要視するでしょう。

ずっと住んでいく場所になるので、周辺環境がどうなのか、ちゃんと調べることは重要です。

そのために当社は、土地探し要望シートを用意しており、立地や広さなどの地理、地形要因だけではなく、予算はもちろんのこと、周辺環境や実家の近くがいいのかなどのご要望もすべてお聞きしています。

当社が使っている『土地探し要望シート』の一部。希望エリアだけでなく周辺環境などの条件も記載できるようになっている。