2021.1.28 第194号
人任せにしない優先順位! ~判断材料の収集と自己決定~
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『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.194━ 2021.1.28━
《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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~第194号~
◆家づくりは人生最大の「事業」
◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
《発行部数 約2,100部》
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発行人の若本です。
2021年最初の発行となりました。
前回の発行は、最初の緊急事態宣言が発令中の昨年5月。
年明け早々、11の都府県で二度目の緊急事態宣言が発令されました。
前回の緊急事態宣言は当初予定から延期され、感染抑制に繋がりました。
しかし前回紹介した私のブログの通り、第二波・三波が発生しましたね。
予想の範囲を超えず、ほとんど同じ対策が繰り返されています。
なぜか、このコロナ禍で世界的に株価は上昇。
しかし日本の輸出産業はトヨタを除けば、先行きが見えない様子です。
米国の政権も交代しましたが、この20年間に進んだグローバル化は、
日本の企業には『製品のコモディティ化』による大打撃の20年でした。
この「コモディティ化」が日本経済に与えた影響と、
住宅産業の関係を、新春のコラムで書きました。
https://cms-hiroshima.com/answers/column/172/
↑コモディティ化は一般市民にとって必ずしもマイナスではありません。
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▼人任せにしない優先順位! ~判断材料の収集と自己決定~
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一般的に、注文住宅の相談は「売り手側」から情報を得て、
自社と契約して欲しい相手との商談で、企業側のペースに誘導されていきます。
最初の商談で聞かれるのが”いくらくらいの予算ですか?”という質問。
どのくらいのお金を掛けたらいいのか分からないのに予算を聞かれます。
私が運営している『住宅CMサービス広島』では、
予算も勤務先も、年収もお聞きすることなく、不安や悩みをお聞きします。
「不安」や「悩み」に、予算や勤務先は関係のないことだからです。
建築予定地が決まり、間取りのプランをするタイミングでも、
家族構成や敷地形状・方角、家族のご要望は聞いても予算は聞きません。
予算を制約条件にせず、まずはどのような生活をしたいかを整理するのです。
現在進行中のお客様の事例をご紹介します。
5人のご家族で、予算をお聞きせずに要望だけでプランを作成、
もちろんコストアップ要因は避けて、ほぼ総二階の間取りで条件クリアです。
5社から見積が提示されましたが、
当初家族で考えていた額よりも、かなりのオーバーが予想されました。
駐車場として使用している土地で、付帯工事がかなり掛かるのです。
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優先順位を考える
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実は、相談者は現在住んでいる建物の雨漏りや不具合で、
ホームインスペクターの調査を経て、新築を検討し始めました。
高台の擁壁にクラックが入り、多少地盤も沈んで、
天井裏の雨漏りもあって、直して住み続けるのも怖い・・・。
せっかく新築を建てるのだったら、断熱性能も高め、
これまで我慢していた家への不満もこの際実現させてみよう。
相続した土地もあり、そんなにローンの心配もない。
▽ ▼ ▽
実際に、プランにも満足し自分たちが伝えた理想の要望で、
どのくらいの金額になるのか5社の見積り明細を見ると、相場観も分かった。
当初イメージしていた以上に、建築コストは値上がりし、
そこまでフルスペックで要望をすべて実現させたいこだわりもない。
だったら、新築を考え始めた原点でもある、譲れない部分から整理しよう。
そう施主が割り切られて、現在プランの見直しと再見積を進めています。
優先順位は「耐震等級-2以上」の安全性と構造バランス、
そして雨漏りのリスクのない屋根形状や屋根勾配、材料を優先すること。
今回の新型コロナの影響もあって、
リモートワーク用の書斎をつくりたいというご要望も増えました。
玄関近くに、すぐに手洗いできる洗面台を置きたいというニーズもあります。
プロに予算から間取りまで”依存”しがちな家づくりですが、
最初に予算の制限から床面積やグレードを決めていくと選択肢が狭められます。
実現させたかった夢も描くことなく、契約に誘導される家づくりではなく、
経済性を重視しながらも、自分たちの理想の暮らしを一旦形にしてみて、
現実を知る中で、選択肢の中から優先順位を決めていく家づくりへ。
新型コロナへの対応も、自分の生き方も、他人に決められ依存せず、
自らが複数の選択肢と判断材料を揃え、自己決定する時代になっていきます。
それが”最初に自助”で、それぞれ個人が自立し、
家族の幸せは「自分たちで守る」という自覚ある社会への移行です。
社会の大きな変化の中、それが問われているように感じます。
<発行人:若本修治>
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【 編|集|後|記 】
今回、新型コロナワクチンの接種でも、優先順位が問われています。
すでに厚労省は、感染リスクの順に医療従事者から高齢者へと、
世界の潮流に合わせて、疑うことなく対象者の数とスケジュールを発表。
効率を高めるため、ワクチン接種の担当大臣まで据えました。
しかし国が、世界がそうしているから、
盲目的にその順番、優先順位で進めると信じ込むのが正しいのか?
それは「他人依存」であり、命も健康も他人に委ねることと同義です。
そんな常識を疑って、自ら考えてみるという”頭の体操”も必要です。
・「重症化になる人を防ぐことを優先する」のか
・「感染拡大の要因を抑えることを重視する」のか
・「できるだけ経済も早く正常化させたい」のか
何を目的にするのかで、取るべき優先順位は変わってきます。
そして、対象によってワクチン接種のスピードも変わってくるのです。
例えば3,600万人とされる65歳以上の高齢者の場合、
感染リスクを恐れ、自宅に引きこもっている人も少なくありません。
高齢者施設の入所者も含め、わざわざ接種会場に足を運ばすのでしょうか?
3分の1の1,200万人を接種するまででも、かなりの時間を要します。
外出自粛しているのに、わざわざ密な接種会場に集めるのでしょうか?
クーポン券を配り、本人が会場予約するという制度設計も、
皆さんが予約どおりに集まり、次々と接種が進む姿は思い浮かびません。
頑固な高齢者は、ワクチン接種を拒否する人たちも出るでしょう。
副反応のリスクも、若い人たちよりも高いと考えられます。
ワクチンを打った高齢者が、その後も感染拡大させる行動は考えられず、
経済にプラスになる購買意欲も多くはないでしょう。
そう考えると、もともと”行動範囲が狭い”高齢者は、
ウイルスに近づくリスクも少なく、ワクチン接種を急ぐ必要もありません。
ワクチンで感染拡大を抑え、重症化リスクも最小化するのだったら、
むしろ高齢者にウイルスを運ぶ可能性のある人達が優先するのが効果的です。
それは、高齢者施設で働く医療・介護従事者と、
行動範囲が広く、無症状で感染を広げる若い世代の人たちでしょう。
仮に「接種した人は電子証明書を発行、行動制限は解除する」と周知し、
マスク不要で、友人たちの会食や国内旅行も自由にできるとしたら・・・。
我先に、ワクチン接種を競う「インセンティブ」になるかも知れません。
高齢者に比べ、効率よくワクチン接種会場に集めることも容易で、
彼らが自由になれば、経済も急速に復活する可能性も高いでしょう。
逆に半年以上待たされたら、もはや「ワクチンなんて打たない!」
そんな若者を増やすだけかも知れないのです。
それだけ、優先順位って大切です。
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では、また次回お会いしましょう!
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