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家づくりで泣く人・笑う人

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2007.4.10 第95号

コンクリート打放し住宅からのSOS  ~快適な環境とは~ 

 【まぐまぐ公認 殿堂入りメルマガ!】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.095━2007.04.10━

《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
      ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 
                         ~第95号~
   ◆家づくりは人生最大の「事業」
   ◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
   ◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
                     《発行部数4,542部》

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 【今週のテーマ】

 ・コンクリート打放し住宅からのSOS
 ・編集後記
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 このメルマガでは、
 現場監督からスタートし、マネジメントの専門家『中小企業診断士』資格を
 取得して、200社を超える住宅会社の経営指導をしてきた発行者が、
 家づくりという大きな「事業」に失敗しないノウハウを提供していきます。

 どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
 あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。

 ■発行者のプロフィールはこちら
  ↓  ↓  ↓
  http://www.cms-hiroshima.com/mailmag/profile.htm
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 こんにちは、発行者の若本です。

 先週末、無事完成見学会が終了しました。

 チラシのオリコミやポスティング、新聞広告などは一切行いませんでしたが、
 メルマガやブログを見られた方など多数の方にご来場いただきました。
 ありがとうございました。

 ブログにその様子を書きましたのでご覧下さい。

 ⇒ http://esumai.livedoor.biz/archives/50727346.html

 前回のメルマガで、専門家・業者の方に呼び掛けしたところ、
 意外な人からメールが届きました。

 私が独立前に勤めていた住宅専門の経営コンサルタント会社の時代に、
 新規事業として住宅事業に進出すると相談のあった企業の元担当者でした。

 およそ10年間、住宅業界でほぼ全ての業務に従事し、
 昨年その会社を退社して、コンサルタントを目指して活動されています。

 早速返信しましたら、以下のようなメールが届きました。

——–<↓ここから↓>——————————————

>若本 修治 様
>
>高田です。
>ご返信していただいて、本当にありがとうございます。
>覚えていていただき、とても感激です。
>
>先月から若本さんのメルマガを購読していました。
>最初は若本さんだと分からずにいたのですが、
>ホームページを見て、若本さんのお顔が出てきてビックリ!
>思わずメールしてしまいました。
>
>実は私、小冊子を書きまして‥‥‥。
>その内容は、これから家を建てようとしている人に向けてのものです。
>
>そういった内容の小冊子をこれからもどんどん書いていこうと思っていた
>ので参考にさせてもらおうと思い、購読させてもらいました。
>
>他にも、家を建てようとする人に向けてのメルマガを読んだのですが、
>どれもいま一つの内容で‥‥
>(内容が薄いと言うか、主催者の建築業界での経験が浅いのが見えたので)
>全て解除しました。
>
>でも、若本さんのメルマガは違いました。
>これは本物だと言うことがすぐに分かりました。
>
>    ~ 中 略 ~
>
>P.S
>私が書いた小冊子ですが、
>「WARAZON」というサイトで1000円で販売してます。
>そのデータを添付します。
>若本さんに、私ごときが書いたものをお見せするのは恥ずかしいのですが、
>よかったら読んでください。
>小冊子のタイトルは
> 必見!家を建てようと思った方へ
> 「もうこれでだまされない!」
> 夢のマイホームに仕掛けられた落とし穴
>です。

——–<↑ここまで↑>——————————————

 住宅業界のウラ側をつづった有料の小冊子です。
 早速私も読ませてもらいましたが、なかなかいい内容でした。

 58ページ、千円の冊子ですが、有料だからこそ書ける内容です。
 私も知っていることですが、さすがにメルマガでは書けません。(笑)

 ⇒ http://www.warazon.com/media/2007021800041.html

 著者の高田さんは、京都在住ですが、
 先週、わざわざ京都から広島までお越しになりました。

 彼のような経験者でさえ、ホームページやメルマガだけでは
 私が運営しているサービスの価値が十分理解できなかったようです。

 「一体どのようなサービスなのだろうか・・・?」

 今回、直接会って業務内容とその価値を詳しく説明しました。

 時代背景や、将来の展望など、お酒を交えて5時間ほど語ったところ、
 これまで、モヤモヤしていた住宅業界への思いがスッと晴れたそうです。

 「若本さんが手掛けているこのサービスって凄いですねっ!」

 いたく感激して京都に帰っていきました。
 彼とは、今後連携していきたいですね。
 
 では、今週の本文の始まりです。 

——————————————————————–
  ▼コンクリート打放し住宅からのSOS  ~快適な環境とは~
——————————————————————–

 前回のメルマガでは『鉄骨造』について考えてみました。
 やはり、いくつかの反響はありましたね・・・!?

 先頃、鉄骨住宅のプランを提示した方からもメールが来ました。
 やはり、鉄骨造に関して否定的なテーマだったので心穏やかではありません。

 私がどのような回答をお送りしたのか・・・?

 それは、編集後記でご紹介いたします。

 今回のメルマガでは、RC(鉄筋コンクリート)造について、
 実際にあった相談の中から、皆さんにもご紹介したいと思います。

       ●————————-
          RC造で雨漏り?
       ————————–●

 私が運営しているサービスを利用されたTさんは、
 無事、今年1月にお引渡しを終えました。

 入居後も快適に過ごしているということで、
 先月末に新居に訪問してきました。

 まずは、Tさんの喜びの声をご紹介いたします。

 ⇒ http://www.cms-hiroshima.com/reason/reason-013.html

 次回は食事に招かれていますので、おじゃましてきます!(^^♪

 このTさんから、友人が建築家に家を頼んで、
 とても後悔しているという話を昨年聞いていました。

 自分たちの意見を聞いてくれず、
 愛着のない家になってしまったという話でした。

 気の毒だと思いつつも、対応のしようがありません。(-_-;)

 しかし、このたびそのご本人から
 直接私のところに相談のメールが届きました。

 コンクリート打放しの住宅を建てられたHさんです。

——–<↓ここから↓>——————————————

> こんにちは。初めまして。こちらで家を建てられた●●さんの紹介で、この
> HPを見させていただきました。
> 私は一年半前に設計事務所を通して、建設会社で家を建てました。住み始め
> て一年半、私はとても暗い気持ちで毎日を過ごしています。引渡し後、設計
> 士とトラブルがあり、すぐに音信不通になりました。今思うとその設計士さ
> んは、私たちの家ではなく、自分の作品を作りたかったのだと思います。
>
> コンクリート住宅のため、結露がひどく、天窓や壁が塗れ雨漏りのように水
> 滴が落ちてきます。ひどいところではカビもはえています。その他綺麗に見
> せるためか、生活しにくい部分が多々あります。主人は自分がコンクリート
> 住宅にしたかったため、プライドがあるのか、ちょっとずつ生活しやすいよ
> うにリホームすればいいといいます。この間不動産の方に来ていただき、こ
> の家の査定をしてもらったら、損はするけど建売くらいなら住み替えれると
> いう感じでした。
> 私としては、このままストレスと感じながら生活していくより、思い切って
> 住み替えしたいです。
>
> 主人もこの家が高く売れて、家が建てられるのなら考えてもいいといってま
> す。建売はいやみたいですが・・。どこからどう動いていいのか、分かりま
> せん。とりあえず建売と、土地を捜してはいますが、ローンのことなど分か
> らないことがいっぱいです。
> この家が実際いくらで売れるのか分かりませんし・・。
>
> 長くなりましたが、文章が苦手なので、わかりずらかったらすいません。
> 何かアドバイスがいただけたらと思い書かせていただきました。
> もっと早くこのHPと出会いたかったです。

——–<↑ここまで↑>——————————————

 このような事例は氷山の一角かもしれません。
  すぐにメールを返信しました。

——–<↓ここから↓>——————————————

 H さま

 おはようございます。
 折角の新居なのに、とても残念ですね。

 コンクリートの住宅は、基本的に「外断熱」にしなければ結露の問題はつき
 まといます。結露が最大の問題で、その他は多少我慢しながらリフォームし
 ていけるのであれば、「断熱改修工事」などで、問題は和らぐのではないか
 と思います。

 すでに、今の住まいに愛着がなくなっているとしたら、また別問題ですね。
 機会があれば、一度建物を見せていただいたほうが私自身も問題点を把握で
 きます。

 現在の住まいで、負債(住宅ローン)などがどの程度あり、また来てもらった
 不動産屋の査定がどの程度だったのかは分かりますでしょうか?現在の建物
 を売却しても、負債が残るようでしたら、残債を一括で返済する必要がある
 でしょうし、次の不動産購入は困難です。

 また、ご主人がどう考えていらっしゃるのかも気になるところです。
 大きな損を出してまで、折角建てた家を手放したくないという気持ちもある
 はずでしょう。

 ご夫婦で、いずれにしても今後このままにしておきたくないということでし
 たら、まず「悩み相談」からお話を聞き、アドバイスをすることは可能です。
 自分たちだけで悩んでいるよりも、少しは前進するでしょう。

 取り急ぎ返信まで。

——–<↑ここまで↑>——————————————

 数日後、近くで所用がありましたので、ご自宅に立ち寄りました。
 みごとに「建築作品」でしたね・・・(>_<)

 設計をしてもらった建築家とは音信がなくなり、
 その後、一度だけ連絡を取ったそうです。

  「私たちの家をホームページで
         公開するのはやめて欲しい!!」

 東京からわざわざカメラマンを呼び、撮影した建築写真を
 自社のホームページに「作品」として公開していたようです。

 建築家から返ってきた答えは・・・

  「営業妨害をするのなら法的手段に訴える!

 施主はビックリして、何も言えなくなったそうです。

 これが、設計を依頼してくれたクライアントに返す言葉でしょうか?
 私自身も、とても憤慨し業界人として情けない気持ちになりました。(-_-;)

       ●——————-
         RC造の注意点
       ——————–●

 前回のメルマガでは、鉄の熱伝導率について書きました。
 木に比べて「鉄」は50倍以上、熱を伝えやすい材料です。

 では、コンクリートはどうでしょう・・・?

 鉄ほどではないものの、木のおよそ10倍の熱伝導率です。
 つまり、木と同じ断熱性能を得るためには、10倍の厚みが必要です。

 断熱材のグラスウールと比較すると、およそ30倍の厚みです!(@_@;)
 木造で10センチの壁厚で考えると、3メートルの厚み・・・!?

 コンクリート打放しの住宅では、
  「断熱性能」はないに等しいと考えたほうがよさそうです。

  ※一般的にRC造では、内側に発泡系断熱材を吹き付け、
   プラスターボードを張って壁下地とします。

 コンクリート打放しの建物は、
 外気温や外壁の表面温度が、そのまま建物内部まで影響を与えます。(>_<)

         ▽ ▼ ▽ 

 もうひとつの問題が「熱容量(蓄熱性)」です。
 コンクリートはとても「熱容量」が高いのです。

 熱容量が高いということは、熱しにくく、冷めにくい性質です。

 これが、夏に熱しにくくて涼しく、
 冬に冷めにくく暖かいのであればいいのですが・・・

 より厳しい温度環境の影響を受けてしまうのですねぇ・・・(-_-;)

 つまり、夏は外壁の表面温度が50度くらいになれば、
 夜になって外気温が下がっても、なかなか冷めないのです。

 エアコンを18度程度の設定にしても、
 本当に「焼け石に水」状態で、エアコンを切るとすぐに暑くなります。

 逆に冬は外気温が氷点下に下がると、
 内部のコンクリート面も同じように下がります。
 室内で24度くらいの暖房をしても、熱損失のほうが大きくなります。

 暖かくするほど、温度差によって結露が生じてくるのです。(>_<)

 このようなコンクリート住宅は、外断熱にすれば状況が一変します。
 外側の断熱材の影響で、外気温の影響が抑えられます。

 室内側の冷暖房の影響が、躯体の温度に影響を与えるのです。
 冬の暖かさを蓄熱し、また夏の涼しさも蓄熱してくれるのです!

 コンクリート打放しの質感を生かすためには、
 断熱ではなく、「遮熱塗料」のように、熱を反射させる材料があります。

 「遮熱」に関しては、次号に取り上げたいと思います。

 それにしても、今回のコンクリート打放し住宅は、
 結露以外にも、見た目だけの重視で、生活にはさまざま問題がありました。

 私も昔は有名建築家の講演会や作品展に足を運んでいましたが、
 やはり作品の「美」を追求すると「使いよさ」は二の次なのか・・・(-_-;)

 ⇒ 次回発行に続く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【 編|集|後|記 】

 鉄骨造には、木造では実現できない大空間や可変性が得られました。
 それが、新しい技術革新で木造でも実現できるようになれば・・・

 かなり状況は変わってきます。

 鉄骨造で計画している方に対して、
 私は以下のように返信しました。

 ——–<↓ここから↓>——————————————

 (~前文省略~)

 戸建住宅に関して、従来であれば鉄骨でなければ難しい間取りも、最近では
 在来工法で新しい素材、工法が開発されてきたため、鉄骨造の欠点を考える
 と「戸建住宅に鉄骨造を勧めるのに消極的」になってきたとご理解下さい。

 例えば、県内でも豊栄町で加工・出荷されている『キール工法』などです。

 ⇒ http://www.key-tec.co.jp/product/keylam/index.html

 すでに、この工法で広島市内近郊でも十数棟の実績があり、国土交通大臣の
 認定も受けています。ちなみに弊社登録工務店の社長は、現在この工法で西
 区井口に自宅の建築を始めています。

 このように、鉄骨を使うことが常識化されていた間取りなども、新しい工法
 でカバーできるようになってきているため、通常の相談では、まずは工法を
 限定せず、実際の施工者の意見を聞いて判断材料にしたほうがいいというの
 が私の意見です。

 もちろん、●●さんの場合、鉄骨を希望されていることは入札の条件に入れ
 ますが、多様な提案があるほうが、納得のいく家づくりが出来ると思います。

 いくつかの選択肢があれば、価格や性能、間取りの自由度などから、構造を
 選ぶことが出来ますし、最終的に発注者が「鉄骨だ!」と判断され、施工者
 側も「今回は鉄骨のほうが自分たちも安心だ!」となれば、工務店側も鉄骨
 の弱点を克服する方法を提示しながら、鉄骨系プレハブメーカーよりもはる
 かに満足の出来る家が建てられると思います。

 「鉄骨の家」を求めたいのではなく、耐震性能や耐久性が高く、大空間が取
 れて可変性のある快適な住宅を求めているのであれば、施工者の知恵や経験
 も取り入れながら、納得いく家づくりをサポートしていくのが弊社の役割で
 す。

 ——–<↑ここまで↑>——————————————

 私の考えはご理解いただいたようです。

 それぞれの工法には長所もあれば、弱点もあります。
 それをいかにカバーするか、そして省コストでできるか・・・

 家づくりって、本当に奥が深いのです!!(^_-)-☆

 このような、具体的なやり取りが常に見ることが出来たら・・・
 そんな会員制のコミュニティ・サイトが間もなくオープン予定です。

 では、また再来週お会いしましょう!

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