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家づくりで泣く人・笑う人

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2007.10.18 第100号

家づくりの「抵抗勢力」  ~いい家を安く手に入れるために~ 

 【まぐまぐ公認 殿堂入りメルマガ!】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.100━2007.10.18━

《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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                        ~第100号~
   ◆家づくりは人生最大の「事業」
   ◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
   ◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
                     《発行部数4,546部》

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 【今週のテーマ】

 ・家づくりの「抵抗勢力」
  ・今週のお勧めBooks
  ・ワンポイントアドバイス
  ・編集後記

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 このメルマガでは、
 現場監督からスタートし、マネジメントの専門家『中小企業診断士』資格を
 取得して、200社を超える住宅会社の経営指導をしてきた発行者が、
 家づくりという大きな「事業」に失敗しないノウハウを提供していきます。

 どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
 あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。

 ■発行者のプロフィールはこちら
  ↓  ↓  ↓
  http://www.cms-hiroshima.com/mailmag/profile.htm
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 こんにちは、発行者の若本です。

 また久しぶりの発行になってしまいましたが、
 記念すべき100号を迎えました。 \(^o^)/

 前回発行から1カ月半経つ間に、
 なんと、内閣まで変わってしまいました・・・!(@_@;)

 そして悲しいことに・・・ (-_-;)

 私の単行本を出していただいた『ニューハウス出版社』の
 月刊情報誌「ニューハウス」が今月号で休刊となってしまいました。

 昭和初期から、日本の住まいを取材してきて
 今年創刊75周年を迎えた老舗の「住宅情報誌」が消えます。

 数年前にインテリアの専門紙「室内」が休刊した時も
 私にはショックでしたが、時代が変わりつつあるのでしょうね・・・。

 メルマガも数年でその役割が変わろうとしているようです。
 私も、今号で「メルマガ中心の情報発信」から少し軸足を移します。
 ホームページ、ブログ、メルマガなどの「情報発信」と併せて
 「情報交流」を主体とした『会員制SNS』への移行です。

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 すでに今年5月から試験的に運営をしてきましたが、
 ようやく一般の読者の方々にもご案内することにしました。

 ■若本修治が運営するコミュニティ・スペース
   『e住まいるドット・ネット』

 ⇒ http://www.e-sumaile.net/sns/

 メルマガでも有料の『まぐまぐプレミアム』などがありますが、
 こちらのコミュニティも有料としました。

 有料にすることで、家づくりに本気の人だけが集まる
 コミュニティ・スペースにしたいと考えています。
 会員数なんか、あまり関係ないのです。

 詳しくは「号外」でご案内いたします。
 早く知りたいという方は、以下をクリックして下さい。

 ⇒ http://www.e-sumaile.net/modules/formmail/index.php?id_form=2

 では、今週の本文の始まりです。

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  ▼家づくりの「抵抗勢力」  ~いい家を安く手に入れるために~
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 小泉元首相の時代に出てきた「抵抗勢力」という言葉・・・。
 皆さんは、どのようなイメージをお持ちですか?

 安倍総理の突然の辞任によって、
 新しい福田内閣では「抵抗勢力」は死語になるかも知れませんね・・・?
 「昔の名前で出ています」という人たちが再登場してきました。(苦笑)

 一般的に「抵抗勢力」というと、
 「改革」の流れを止めようとする人たち・・・。

 しかし、本人たちは懸命に「守ろうとする」ものがあります。
 改革に抵抗し、声を大にして自分たちの「主張」を展開します。
 それが「豊かな国民生活を守る」のであれば、誰も反対しないでしょう。

 抵抗勢力のレッテルを張られた人たちも、
 本人は「私たちこそ国民生活を守ろうとしている!」といいます。
 彼ら自身は、本気でそう思っているのかも知れません。

 しかし、少し離れたところから客観的にみると、
 自分や仲間の「地位や利権」を守ろうともがいているのでは・・・?
 そう見られてしまう場合に
 改革派から「抵抗勢力だ!」と言われてしまいます。(-。-)y-゜゜゜

 最近、家づくりでも「抵抗勢力」の存在に気付きました!
 今回のメルマガは、家づくりの抵抗勢力について考えていきます。

       ●————————-
         安くていい家が欲しい
       ————————–●

 誰しも「安い家」が欲しいわけではありませんね?!
 求めているのは「ローコスト住宅」ではなく「省コスト住宅」です。
 つまり、余計なコストを省いた住宅です。

 単に「安い仕様」や「安価な設備」を使って、
 真四角・総二階の家で「ホラ、安いでしょ?」といっても納得できません。

 しかも「施工床面積」という、業者に都合のいい基準で、
 『坪単価表示』の安さが売り物のローコスト住宅がほとんどという現状・・・
 詳しくは、私が書いた本に書かれていますが、
 ローコスト住宅の多くは、数字のマジックで安く見せているのです。

 『ロープライス』な家が、打合せを重ねると、
 「あぁ、やっぱりこういうことだったんだ・・・」(-_-;)

 後で「ごまかし」に気づくことは少なくありません。

 「じゃあ、信頼できるプロのところに行って、
  数社から見積を取って、内容や金額をチェックしてもらおう!」

 いくつかの選択肢がありますが、
 一般に知られているのは設計事務所ですね。

         ▽ ▼ ▽

 最近は、公共事業や小規模な民間の建築物件が減り、
 小さな設計事務所は戸建て住宅も手掛けるようになってきました。

 そのような流れをとらえて、建築家を紹介する
 住宅プロデュース会社も増えてきました。

 予算の少ない方や、変形敷地のお客さんなど、
 金額的に大手ハウスメーカーを諦めた方が、設計事務所に流れます。
 もちろんデザイン志向の方も、住宅雑誌を見て設計事務所を選んでいます。

 それまでの、住宅メーカーの営業マンとの打合せが、
 180度変わり、自分たちの想像を超えた建築家のアイディアに驚きます。

 「うわぁ~、やっぱりプロの提案は違う!!」
 「いいですねぇ・・・、本当にこんなことが実現できるんですね?」

 最初に自分たちの予算を伝えているので、
 安心して、経験豊富な設計者のアイディアに喜びます。\(^o^)/

 「では、そろそろ工務店に見積を取ってみましょうか・・・?」

 数社の工務店から見積が出てくると様相が一変です。
 自分たちの予算をはるかにオーバーした見積が揃ったのです。(+_+)
 建築家の先生も「想定外」です。

 期待に夢膨らんだ、理想のプラン。
 インターネットで材料も調べ、使いたい仕様や設備も決めました。
 あれほど、楽しく家づくりの打合せが進んだのに・・・

       ●———————-
         家づくりの抵抗勢力
       ———————–●

 基本設計が終わり、見積金額が出た段階で予算オーバー・・・
 このようなことは設計事務所との家づくりで良くあることです。
 (もちろん、予算内に収まればいうことはありませんね♪)

 これまでは、ビルなどの大型物件もあったので、
 建設会社や工務店も、厳しい予算に合わせていました。

 「先生、今回厳しい予算なので、次回の案件は宜しく頼みますよ!」

 数千万円から1億円を超えるプロジェクトが「年間数件」あれば、
 注文住宅で利益が少なくても、設計事務所と付き合うメリットがありました。

 しかし、大型物件が減ってくると、厳しい予算では誰も仕事を請けません。
 見積をするだけでも大変な作業なので、見積参加も躊躇します。

 「今回、忙しいので申し訳ありません・・・」

 従来付き合っていた建設会社から辞退の連絡です。
 3社の見積が揃うはずが、出てきたのはたった1社だけ・・・(-_-;)

 こうなると、予算を下げるための手段は限られます。
 間仕切りを減らし、仕様や設備を落して、窓や建具も減らしていきます。
 それでも予算オーバーしていたら、床面積まで手を付けざるを得ません。

 「この工事は入居後しばらくして行ないましょう・・・」

 最後には、予算のない公共工事のように
 将来お金が貯まって行う「第二期工事」まで分けられます (>_<)

 膨らんだ夢を、一本一本外す作業に時間とエネルギーを取られます。
 施主も建築家も、精神的に疲れてコストを下げる「特効薬」を探します。

 

 疲れ果てた施主のSさんがネット上で発見したもの。
 それが、私のセミナーをビデオ化したものだったのです。(^_-)-☆

  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 ■ビデオセミナー『住宅のコストを下げる8つのポイント』
  ⇒ http://www.cms-hiroshima.com/videoseminar_01/index.htm

 1万円ちょっとで、住宅コストを抑えられる!
 そんなノウハウが得られるのなら安い買い物です。

   ※間もなくメルマガ100号記念とSNS公開記念で、
    価格を改定する予定です。(特典を変更し価格を下げます)

         ▽ ▼ ▽

 早速このビデオセミナーを購入されたSさん。
 まもなく、私の事務所に図面と見積書を送ってこられました。

 「私の住んでいる地区で、
    若本さんが運営しているようなサービスはありませんか?」

 すでに、基本設計を終えているので、
 ビデオセミナーで実践できる部分は限定的です。
 だから、直接プロに頼んでコストダウンを図りたい意向でしょう。

 プランを見ると、いかにも「建築家」が設計したような「作品」です。

 生活感に乏しく、具体的指示の少ない図面・・・
 この図面で見積すれば、工務店は「安全マージン」を乗せます。

 その設計者との付き合いがない工務店では、
 どのような仕様や仕上がりか分らないので、詳細打合せが必要です。
 特注品の見積には、手間と時間も掛かります。

 仮に私がこの状況で入っても、
 コストを抑えられるのは限定的です。

 なぜなら・・・

    >>> 「抵抗勢力」の存在が浮上してくるのです。<<<

 それは一体、誰でしょう?

 「コストを抑えたい」のに、それに抵抗する人・・・・

 本人はその自覚はありません。
 政治家と同じく「施主(国民)のため」に働いてきた人です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 大幅にコストダウンを図るためには、設計変更も必要です。
 住み心地に影響の少ない「こだわり」は省くことも・・・

 私のような第三者が入ると、設計者の意図より、
 不要な装飾を省き、代用出来る既製品とコスト比較をしていきます。

 「このデザインを省いたら、私の作品ではなくなる!!」 <`ヘ´>

 これまで、家づくりのパートナーとして
 信頼していた建築家が「抵抗勢力」に変わる瞬間です。

 コストを下げることが、
 自分の建築作品に影響を与えることに納得できません。
 自分の設計料の確保も頭をよぎるかも知れません。

 しかし、設計意図や設計料までも再評価して、
 切り込んでいく覚悟をしなければ、コストの解決はできません。

 本当に「施主のため」に働く設計者であれば
 途中から他人が大胆なコスト見直しをしても喜んで協力するはずです。

 「自分の作品」ではなく、「お客様が住む家」なのですから・・・

 例えば日産自動車にカルロス・ゴーンが乗り込んでいった時、
 旧経営陣が覚悟を決めて、全てを彼に任せたからV字回復できました。
 社内の抵抗勢力を抑えて「聖域」なくコストを削減したからです。

 しかし、過去のやり方を否定する第三者が乗り込んできたら、
 なかなか歓迎して協力する設計者はいないのが実態です。

 設計者も、施工者も「施主の意」に反して、
 自分の地位と利権(契約予定金額)を守る抵抗勢力になってしまうのです。

 あなたの家づくりに抵抗勢力はいませんか・・・?

 ⇒この続きは、
  『e住まいるドット・ネット』で!

  http://www.e-sumaile.net/sns/

 ⇒ 次回発行に続く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     ┏□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┓
          ▼今週のワンポイント・アドバイス
     ┗□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┛

 家づくりに「建築価格(予算)とは無関係」に、
 施主の立場でサポートを行う専門家が必要な時代になりました。

 先頃民営化された郵政問題等の是非は別にして、
 これまでうまくいっていた世の中の仕組みが変わろうとしています。
 古い仕組みは、そのままでは生き残れません。

 家づくりも、第三者の専門家がサポートする
 「住宅プロデュース」などのサービスが生まれてきました。

 しかし、多くの住宅プロデュース会社が、
 工事費に連動した報酬体系を設けています。
 設計事務所も、過半数が工事予算に連動した料金体系です。

 工事費が上がるほど、自分の報酬も大きくなります。
 予算によって対応が変わっても不思議ではありません。

 予算1500万円の方よりも3千万円の方が「いいお客さん」です。
 そんなサービスが、本当に施主の立場を代行できるのか・・・?

 最初に予算を聞き、予算内に収まれば誰も問題にしません。
 予算オーバーをして、初めて施主や設計者は慌てます。

 しかし、本当は「予算を聞く」ことからスタートする
 これまでの多くの家づくりが間違っていたと私は思います。

 なぜなら、公共事業で発覚する多くの「談合」は、
 発注者が予算を伝えることが、実は問題の「根っこ」なのです。

 豊富に公共事業の予算が振りまかれ、
 きちんと「予算消化」していた時代はあまり問題になりませんでした。
 当初の予算に収まっているのだから、誰も困る人はいません。

 しかし、公共事業の予算が限られてくると、
 建設コストの高止まりが問題になってきたのです。
 業者決定の経緯も不透明で批判が続出です。

 個人の住宅に置き換えてみたらいかがでしょうか・・・?

 収入の伸びも期待できず、生活コストはあがる一方です。
 将来の年金不安もあり、住宅に投資できるコストは抑えたいところです。

 なのに、従来の通り「予算」を伝え、
 工事予算が多いほど喜ぶ相手(設計者や施工者)と直接交渉する。

 仕事が少ないから、最初は低予算でも相談に乗りますが、
 親の援助なども期待して、施主の心をくすぐる提案をしていきます。
 素材だったり、性能であったり、デザイン提案だったり・・・

 1円でも安く抑えたい施主と、
 1円でも高く契約したいプロ側では「同床異夢」です。

 だから、コストを抑えるためには、
 最初の段階で工事費に関心を持たない専門家が必要なのです。

 設計者や施工者が「抵抗勢力」ではなく、
 「協力者」になるよう、誘導できる専門家のサービスです。
 (私が運営しているサービスもそのひとつです)(^_-)-☆

 では、今週のワンポイントアドバイスです。

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

 1.プロによる相見積と見積書のチェックが住宅のコストダウンの秘訣!

 2.予算オーバーした時に、従来の会社は「抵抗勢力」に変身する?!

 3.抵抗勢力に変わる前に、協力勢力に誘導するサービスが求められる!

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

■参考情報⇒ ★コラム『住まいづくりの代理人』
        http://www.cms-hiroshima.com/clumn/vol_41.htm

       (若本が書いたコラムに関連知識を載せています)

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【 編|集|後|記 】

 10月はラジオも番組改編期でした。
 昨年から出演をはじめたひろしまFM放送の番組も、
 放送時間が短縮されたのに、出演は継続です! \(^o^)/

 毎週木曜日の朝10時、またモーニングアライブでお会いしましょう♪

 広島地区以外のメルマガ読者の方は、
 しばらくは「チョイ出演」になりそうです。
 出来れば、コミュニティサイトでお会いしたいですね!

 ⇒ http://www.e-sumaile.net/modules/formmail/index.php?id_form=2

 このサイトで、直近の私が書いた記事は何だと思いますか・・・?

 前回『業務停止命令』を受けた企業が、
 今度は『耐震偽装が発覚』したニュースです。

 またまた、ほとんどの方が知らないでしょうネ!
 差し障りのない情報だけ、ブログで報告しています。

 ■タイトル『グランドメゾン』

 http://esumai.livedoor.biz/archives/51134764.html

 11月からは、田中知恵美編集長にバトンタッチです。
 乞うご期待♪

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