2022.12.26 第199号(最終号)
土地は所有する時代から借りる時代へ! ~リースホールドの住宅供給~
『家づくりで泣く人・笑う人』 ~最終号~ <2022/12/26>
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『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.199━ 2022.12.26━
《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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~第199号<最終号>~
◆家づくりは人生最大の「事業」
◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
《発行部数 約2,000部》
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発行人の若本です。
激動の2022年もまもなく終わります。
このメルマガも役目を終え、今回を最終号といたします。
2003年12月の”創刊準備号”発行から、
このメルマガも19年間、199号まで数えました。
創刊準備号を含めば200通、長らくお付合頂いた皆さんには感謝です。
この19年間、予想もしていなかったような様々な事が起きました。
大きな自然災害やパンデミック、空き家問題や経済格差の拡大・・・(^_^;)
建築費の急上昇も含め、注文住宅を建てる環境も大きく変わったのです。
日本で注文住宅を建てても、入居した途端に資産価値は低下・・・。
長期の住宅ローンを組むことで、潜在的『債務超過』の人々を生み出します。
地価も高止まりし、家を建てることが将来まで生活を縛ってしまう現状を、
私たちプロ側が変えていくしか、日本国民は豊かになれないと感じています。
広い敷地を分割し、狭小地に家を詰め込む状況も変えなければなりません。
その結果、もはや注文住宅ではなく、欧米のような分譲住宅によって、
美しい街並みと資産価値が続く住宅供給にシフトしていく決意をしました。
従って、注文住宅を建てる人向けのこのメルマガは今号が最終回です。
今年6月に書いた「若本修治の住宅コラム」に、
その理由や背景などを書いています。
https://cms-hiroshima.com/answers/column/184
「戦」という今年の漢字で2022年は締めくくられましたが、
広島でサミットが開催される来年は、明るい未来を作っていきたいですね!
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▼土地は所有する時代から借りる時代へ! ~リースホールドの住宅供給~
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注文住宅を建てるためには、建築用地が必要です。
親からの相続や贈与、実家の建替えであれば、土地の購入費用は不要ですが、
一般的には、土地探しから始まり、いい土地に巡り合うのも大変で、
しかも魅力的な土地は手が届かない価格になってきました。
”本当に、土地を所有することに意味があるのか・・・?”
高度成長を経験し、土地神話による不動産バブルを経たからか、
いまだに土地所有にこだわる日本人は少なくありません。
特に五十代以上の親世代は、土地は資産だと考えています。
しかし人口減少が進んで、所有者不明の土地が九州の面積を超え、
空き家が900万戸に迫ろうとしている時代です。
不動産が値上がりして、給与も上がり続けたインフレの時代は、
土地購入の借金を返して、購入時の何倍もの資産価値がつきました。
しかし今や、住宅ローンの金利+固定資産税等を追加負担した上に、
一戸建住宅は、将来現金化も困難な「負の遺産」となりつつあります。
ローン返済中は「債務超過」で、購入時よりも何割も目減りしています。
仮に株式投資だったら、そんな株を所有したい人はいないでしょう。
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住宅用地は借りる時代へ
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まだまだ日本では宅地を借りるという発想はほとんどありません。
借地の供給も限られているのが現実です。
しかし、土地所有がなく借りるのが当たり前の中国だけでなく、
私が視察で訪れた英国やフィンランドなどでも、土地所有は富裕層だけ。
一般市民の多くは、リースホールドと呼ばれる「定期借地権」で、
家族の住む「自宅建物」のみを所有しています。
つまり土地を購入する費用が不要で、
日本のように過大なローンを組む必要がありません。
土地所有をしないことで可処分所得が増え、十分豊かな生活をしています。
建物はプロ側が市場ニーズにあったデザイン・間取り・価格で供給するので、
適切なメンテナンスをすることで再販価格も安定し、中古市場も形成されます。
立地のいい場所に建つ良質な中古マンションと同様、
土地所有の負担が少ないことで割安感もあって、高値販売も可能なのです。
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まだまだ日本ではマーケットが形成されていないリースホールド。
ようやく日本でもこのマーケットを増やしていく環境が整いました。
これから本気でこのマーケットの創造にチャレンジしていく所存です。
以下、去年3月に関連メルマガを発行しています。
■土地活用を見直そう!「リースホールドによる住宅地経営」
https://cms-hiroshima.com/answers/backnumber/4871/
<発行人:若本修治>
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【 編|集|後|記 】
暗い話題の多かった2022年。
それでもサッカーのワールドカップ決勝進出など、
特にスポーツ界では明るい話題を提供してくれました。
私も、戸建住宅だけでなく、
大型商業施設の計画や中心市街地活性化など、
街づくりや町おこしに関与する機会も増えてきました。
再生医療の分野まで相談を受けるようになり、
もはや人生100年時代に豊かに過ごせる社会をつくることが、
還暦を過ぎた私の使命だと思い始めています。
このメルマガを読み、これから家づくりをされる方は、
私が家づくりのステップをまとめた以下のブログを参考にして下さい。
■初めての家づくり成功応援ブログ
皆さんの家づくりと人生が「笑う人」となるよう祈念しています。
19年間の購読、ありがとうございました♪
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【バックナンバーはこちら】
https://cms-hiroshima.com/answers/backnumber/
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