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2017.08.06

合意書に承認印を押してくれる工務店を探しているのですが・・・。

Questionいただいたご質問内容

若本 修治先生 おはようございます。いつも大変お世話になりまして誠にありがとうございます。

私は、NPO法人ハウジングネットコンシェルジュ様の代表理事をされておられます佐々木 孝先生のご著書の読者のY.A.と申します。ちなみに、広島ファンでございます。佐々木先生とはfacebook友達になりました。

私は、現在、兵庫県尼崎市で自宅の建て替えを検討中でございます。
佐々木先生ご提案の合意書に承諾印を住宅会社に頂こうとしておりますが、住宅会社の方から断られたり、合意書締結は難しい住宅会社ばかりで、会社選びが思う様にいっていません。もし難しい場合は、ご友人の若本先生にご紹介を仰いでもよろしいと佐々木先生からご推薦賜りました。

兵庫県尼崎市は兵庫県で一番東で大阪市西淀川区、淀川区、大阪府豊中市と隣接致しておりますので、大阪の工務店様も選択肢の一つでございます。住宅CMサービス大阪様、堺・和泉様の登録工務店様は拝見致しましたが、その他も含めまして、大阪、兵庫周辺で、良心的な合意書を承諾頂けます工務店様をご紹介賜りましたら幸甚でございます。

若本修治

若本修治

AnswerCMサービスの回答

はじめまして、住宅CMサービス広島の若本です。
このたびは弊社サービスにご興味を持っていただきありがとうございます。

仙台の佐々木さんの著書を読まれたようですね。
残念ながら、まだ私は佐々木さんの本を読んでいないので、どのような合意書なのか目を通していませんが、これまでYさんが商談した工務店では、その書面の中身に対して、難色を示しているということですね?

十分状況が把握できている訳ではありませんが、通常、確かな技術を持つ工務店ほど「お客さんを選ぶ傾向」があり、全く新規のお客さんで、最初から「この合意書が飲める会社を探している」という話となれば、その中身以前に「このお客さんと信頼関係は結べそうにない」という結論を出してしまいがちです。

数字が欲しい、営業系の会社であればまだしも、お客さんに信頼されて、紹介も多いような会社は、わざわざお互いの信頼関係を築けるかどうか分からない相手に、時間を割こうとしないのが実態だと思います。他のお客さんなどに影響が出ることを恐れます。

本日、工務店にて打合せしたご夫婦は、6年以上前から建て替えを検討され、当社だけでなく数多くの会社を訪問し、いろいろな要望や疑念、条件を突き付けて、設計事務所も含めて、なかなか先に進まず、何度か当社に戻って来ては、状況をお伺いするということが繰り返されました。

長年自動車メーカーの開発部門にお勤めで、非常に要望がシビア、求める精度やデータなどもご自身の仕事では当然の要求で、自動車以上にお金を負担する住宅で、なぜそこまで応えてくれる会社がないのかと憤っていました。

私はその主張自体、否定はしませんが、やはり家づくりは工務店だけでなく、職人さんたちも含めて「このお客さんに最高のパフォーマンスを出してあげよう!」と思っていただけるような「人間関係・信頼関係」を築くことなしに、施主だからと最初に強い要求を出すと、相手も人なので、仮に契約が出来てもいいパフォーマンスを出せない可能性が高いですよと伝えました。

工場で大量生産される自動車や機械部品と違って、やはり人間関係を構築した上で、信頼しているからこそ、この条件はお互いの利益を守るためだという合意文書を提示するのが賢い方法です。この方も今では理解され、ご夫婦とも笑顔あふれる打合せが進んでいます。

これまでどのような会社に対して、どのように合意文書を提示したのかが不明ですが、今後も「合意書が前提」という探し方をすれば、いい会社ほど避けられるでしょう。

当社サービスにおいても「優良な工務店を紹介して下さい。」と言われて、そのまま紹介することはありません。優良な工務店がいい仕事をするためには、彼らの力を引き出したり、苦手な部分をカバーしたり、場合によっては現場の職人のミスなども指摘して是正させるような、施工者とも対等な立場の施主の味方が必要だと考えています。

例えば小説家に文章を依頼する時も同じで、やはりその小説家の特長や能力を理解することなく、不得意なジャンルの文章を書かせ、文字校正もしないまま受け取れば、期待したような小説にはなりません。

編集者がいて、スケジュールや内容に関してチェックを入れ、本人のやる気を引き出しながら、ダメなところは直してもらうという力量、小説家にも一目置かれるような編集者の存在が欠かせません。

私たち住宅CMサービスのコンシェルジェの役割は、そんな立場なので、サイトの登録工務店を見て、また別の工務店も紹介して下さいと言われても、これまで同様に「合意文書を承諾してもらえれば」というところからスタートしたら、うまくいかないでしょう。

私たちのような立場の人間が、合意文書の存在を知り、当然施主だけでなく施工者にとっても無用なトラブルやお互いの利益を害することなく、スムーズに仕事が運ぶような「公平な条件」だと理解した上で、施工者も守らせるということが必要ではないかと思います。

契約約款の変更するケースはこれまでも何度もありましたが、それはお互いの信頼関係が出来てからの話なので、合意書も同様、そのプロセスがあれば十分承認してもらえるでしょう。

最後のほうは文字化けで見えない部分がありましたが、取り急ぎ問合せの所感と助言を返信いたします。なお、フェイスブックに関しては、個人の施主・相談者に関してはプライバシー等の問題もあって、友達申請を頂いても一旦保留としています。ご理解のほど宜しくお願いいたします。

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