広島の団地シリーズ-Vol.02_安佐南区東亜祇園ニュータウン春日野

団地シリーズ第2弾は、新興団地「東亜祇園ニュータウン春日野」をご紹介します。

春日野団地は、広島市中心部から北へ約6キロ離れた、安佐南区のJR安芸長束駅とJR下祇園駅の間にある山の東麓を造成した団地になります。高台に位置し、太田川と広島市内を一望できる景観がひろがっています。

 

 

広島県では初めて国土交通省から「優良計画開発事業」の認定を受けた団地になります。

2003年9月に最初の宅地造成が完了して同年10月より分譲が開始しました。
町名は山本新町1丁目から5丁目までとなり、記事を書いた令和２年７月現在、4丁目に当たる区域が最終分譲中で販売している状況です。開発総面積は約103万㎡になります。

団地が出来上がっていく様子がわかります。

 

 

■春日野団地の特徴

春日野団地内に入っていくには一本の道からとなり、通り抜けなど不特定多数の車が行き来する事がないため安心で静かな所がメリットです。しかし何か災害が起きて避難しないといけない状況になった時、2000世帯以上の車が一斉に避難するとなると、渋滞が発生してスムーズに団地から出ることが出来ないというデメリットもあります。団地内の道路は基本的に住宅間は6mほどの幅（車の離合ができる幅）があり、主要道路は12m以上の幅となっています。

 

交通機関は紙屋町、八丁堀経由の広島駅直通のバスが運行しており、広島駅まで約40分、紙屋町まで約30分程となり、団地内に7箇所のバス停が設置されています。5分～20分の間隔で運行しています。団地内にはコンビニエンスストアが1店あり、日常生活で必要となる食料品や日用品、生活雑貨などの買い出しは団地外に行くことになります。近所には複数のスーパーやイオンモール広島祇園などの商業施設があります。

 

団地ができた当初は2キロ以上離れた山本小学校に通っていましたが、2010年4月に団地内に春日野小学校が開校し、2011年4月に春日野まごころ保育園が開園しました。団地内には中央公園を始めとした大小様々な公園が約10箇所あり、せせらぎ川という小川も整備されていますので、子供と遊ぶ環境がたくさんあります。防犯対策として広島市内で唯一、セキュリティーセンターを設け、現在は警備員が365日1日24時間常駐体制で団地内を巡回しています。

安心して子育てできる環境が整っているといえます。

 

 

広島市の人口・世帯数の統計情報では、2004年1月から山本新町2丁目が新たに誕生し徐々に反映されています。
現在（2020年5月末時点）では、山本新町1丁目から5丁目まで誕生し、人口数7,320人、世帯数2,082世帯が暮らしています。
高齢人口は3%未満と子育て世代の多い新興団地ならではの特徴といえます。

 

■春日野団地の災害リスク

元々緩やかな山地を切って団地に造成しました。
下記図にもあるように、団地のほとんどが切土（青色）になっていますが、谷が深かった部分は盛土（赤色）になっています。

 

 

また自然災害からの防災のため、背後地のすべての沢に、積もった土や砂を取り除くため車両が通行できる道路を備えた管理型砂防ダムを8カ所、河川下流へ流れる水量を調節する調整池を6カ所築造しています。

 

 

やはり山と造成部分の境目＝傾斜部分が警戒区域になっていますね。
他の市町村に比べ、広島県内に警戒区域が多いのは、数多くの団地が山を切り崩して開発・造成されて急勾配地（崖や擁壁などの急な傾斜地）が増えたのが要因の一つです。購入検討している土地が盛土だったのか警戒区域だったのか知っておくのは、災害のリスクを減らすためにとても重要です。

 

 

事業主であり売主でもある東亜地所のHPの物件概要を見ると、春日野団地で土地購入する場合、購入代金、仲介手数料などの諸費用以外に団地内の美化基金やセキュリティシステムに関する費用など総額50万円ほど必要となります。その他、月額で発生する費用もあります。ご購入をご検討される場合、一般的な購入資金とは違う資金が発生することを頭に入れていなければなりません。

 

この団地で家を建てようと思ったら、指定されたハウスメーカーでしか建てられないと思う人も多いでしょう。
実は、この団地内でも弊社サービスを利用されて、地元工務店による入札で注文住宅を建てられたお客様の家がこれまで４棟（令和２年６月末現在）あります。以下、お引渡し前の外観写真です。

 

住みやすい環境かどうか周りの住民の世代は同じだろうかどうかなどもありますが、入居後に負担する費用についても検討必至です。

 

※参考：令和2年時点で春日野団地内の住宅展示場に出展しているハウスメーカー

・アイレストホーム　・アキュラホーム　・大之木ダイモ　・セキスイハイム　

・センゴク木材　・大和ハウス工業　・東亜ハウス　・東宝ホーム

・西本ハウス　・MOC　・山根木材　・ライフデザイン・カバヤ