No.17　広い吹抜けリビングのある三階建住宅

今春も次々とお引渡しが行われ、この度取材に訪れたY様も1年2カ月前に喜びに満ちて入居されました。
不動産コンサルタントの丸山は、土地仲介からお引渡しまでサポートしていた縁もあり、久しぶりの再会を手を取り合い喜んでいました。

小物たちがお出迎え

白とグレーの組合せがモダンな外観に、ポーチ回りには鉢植えの植物が整然と並んでいました。
季節の花やガーデニングの小物たちは、この家を訪れる人の目を楽しませてくれますね。
玄関コーナーやリビングのＴＶボードには、これまで海外駐在した土地で購入されたお気に入りの品物が飾られており、つい見入ってしまい｢これは何処の？｣と質問攻めにするほどでした。
アメリカ、メキシコ、バリ、ブラジルにドバイ…もっとあったかもしれません。

温度バリアフリー住宅

現在は奥さんと息子さんの二人暮らしで家族4人が揃うのは年に数回程度。奥さんが家を守っているという事は、それぞれ自立している家族にとって安心出来ることでしょう。
二冬を過ごされて｢快適で暖かいですよ｣とご夫婦の感想です。輸入トリプル樹脂サッシと温湿度を調節する換気システムを採用されているので、室内環境の良い、温度バリアフリーな(温度差が無い)住宅となっているようです。
冬はリビングのエアコン1台を使用するだけ。吹抜けが理想的な空気の流れを作り、3階にある息子さんの部屋まで適度に暖めてくれます。設定は｢この温度で？｣と思う21℃。肌に冷たさを感じさせない無垢材の床やトリプルサッシの断熱の良さが効いています。
夏場のエアコン設定は27℃前後。リビングでのんびり過ごすにはいいけれど、個室で寝る前には各々もう少し温度を下げて使用。
オール電化住宅の気になる電気代は直近の3月で約13,000円、夏冬のピーク時で約16,000円だとお聞きしました。家族が帰省される時期はエアコン使用も当然ながら増えますが、冷暖房の必要のない春秋はグッと抑えられ7～8000円程度で済んでいるようです。計画時には多少厳しいコストでも、暮らし始めて10年20年先を見越した選択が重要なのですね。

猫にも快適な住まい

家族同様の猫には階段下空間を利用した居場所が設けられています。
リビング上部吹抜けの2本の梁はキャットウォークとなり、収納ボードから2階ホールへ上がれるように段差を解消、猫にも快適な住まいなのでしょう。
階段下の反対側は飾り棚と電話台収納を計画したところ、実際使い勝手もよくスッキリしています。

主婦に便利なスペース

広さがあれば真似したい間取りが、キッチン～ユーティリティ(納戸)～洗面所～浴室の繋がりです。
ユーティリティはアイロン掛けを行ったり衣類をたたんだり、家事道具を置く場所です。
充電式掃除機の出し入れが便利で、サッと扉で隠せるこの空間が良かったと満足そうでした。
普段使わない食器や日用品をストックしたりと、こういうなんでもスペースが主婦として嬉しいですよね。

海外では10畳程度のキッチンや何十畳もあるリビングが当たり前なので、初めご主人は広い吹抜けをそなえたリビングをご覧になって｢狭い」と感想を漏らされたそうです。
日本しか知らない私は想定外のコメントに驚きましたが、奥さんは家事全般を行うには程よい広さだと嬉しそうに笑われました。
（取材：I.C古川）