2018.01.22
若本修治の住宅コラム、2018年最初の記事は!?
第139話は「ゼロ金利政策の弊害と旺盛な住宅需要の犠牲者」
今年の大発会は22年ぶりに日経平均が大幅に上昇し、経済統計上では明るいスタートとなりました。2013年3月に日銀に就任した黒田総裁が『異次元の金融緩和』をさらに加速させ、ゼロ金利政策が輸出産業を中心に、大企業の収益を押し上げ、人口減少や空き家増大にも関わらず、低い住宅ローン金利が新築市場の縮小も押しとどめました。
しかし住宅産業にとっては追い風となった低金利が、必ずしも購入者にもプラス要因とは限らず、建築費の高騰や原価抑制によって、実質割高な住宅を取得している人も少なくありません。実際に建てられている家を見ると顕著な差を感じます。