『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.066━2005.10.04━
《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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~第66号~
◆家づくりは人生最大の「事業」
◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
《発行部数2,924部》
【バックナンバータイトル一覧】
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⇒このバックナンバーであなたの家づくりの常識が変わります!!
気になるテーマを印刷して、是非ご夫婦でお読み下さい。
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【もくじ】
・分離発注の反響!
・編集後記
●—————————————————————-
このメルマガでは、
現場監督からスタートし、マネジメントの専門家『中小企業診断士』資格を
取得して、200社を超える住宅会社の経営指導をしてきた発行者が、
家づくりという大きな「事業」に失敗しないノウハウを提供していきます。
どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。
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こんにちは。発行者の若本です。
先週末、2×4工法の家で『建て方』を行ないました。
昔の木造軸組工法であれば、『上棟式』というものですが、
パネル工法なので、ちょっとイメージが違っていますね。
以前から研究している『CPM』(限界工程管理手法)に取り組み、
短工期を実現させようという試みでスタートです。
朝から夕方まで、30分ごとに定点観測し、
同じ場所から三脚を立てて写真撮影をしてみました。
新しいブログにその様子をアップしたのでご覧下さい。
⇒ http://ameblo.jp/cpm-project/
1日でほぼ屋根下地から内部間仕切りの下地まで出来てしまいました。
進捗状況がよく分かります。
来月中には完成お引渡しが目標です。
では、今週の本文の始まりです。
——————————————————————–
▼分離発注の反響 ~CMを手掛けるプロからの声~
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8月に『分離発注』に関するメルマガを発行しました。
少し一般的ではない内容でしたが、プロから反響がありました。
私と同様、広島でコンストラクション・マネジメントを手掛ける
日建プロジェクト代表で、一級建築士の野間さんです。
⇒ http://www8.ocn.ne.jp/~npj/
この地方都市、広島でさえ私以外にも
このような専門サービスを手掛ける心あるプロが何人もいます。
しかし悲しいかな、その存在が知られていないことが多いのです。 (-_-;)
北海道でも、東北でも、九州でも・・・
私自身も数名の専門家と付き合いがあります。
素人プロデューサーではなく、
「現場の分かる」専門家を味方に付けたいですよね。
彼らは、きっと「いい人的ネットワーク」を持ち
あなたの家族にとっての「いい家」を造ってくれるでしょう。
今回のメルマガは、分離発注に取組むプロの声を紹介します。
●————————
コストパフォーマンス
————————-●
ダブルスネットワーク(株) 若本様
ご無沙汰しています。久々の返信です。
中国新聞の広告?新聞に若本さんの事が載っていました。
「やっと出たか」って感じです。
今回、次回は私も行っている、『CM』についてなので、
コメントしておきます。
文中●印にて、コメントです。
私の意見として、結論的には、要は手法ではなく、
『コストパフォーマンス』だと思っています。
施主にしてみれば、「何処の・誰に・どんな手法で」なんて事より、
「良いものを安く・安全に・確実に・格好よく」手に入れられれば、
それで良い!のだと思います。
残念ながら、ソレで手に入れ難い? 環境にあるのも確かです。
最近の欠陥住宅の殆どが「手抜きではなく、それなりに、マジメ??
に、建てた結果」なのですから、情けなくなります。
近年の日本では、建築だけではなく、全てにおいて、
国も一個人も『セキュリティ』に、時間・金・汗水が
必要な時代になりました。
「当然の事」とは言え、とても残念に思います。疲れます。
が、ここに至ったのは、私共全員の責任。
この問題に言及すると、とても長くなってしまうので、
今は割愛しておきましょう。
に、しても、個人としては、賢くなる為に、他人に聞いたり、
本を読んだり、TVの特集を見たり・・・そして、このメルマガも
役立っているのでしょうね。(そうあって欲しいですよ)
====野間====
さて、下記に、●印にてコメントします。
************************************************************************
>
>——————————————————————–
> ▼CMと分離発注の関係 ~分離発注の実態とは?~
>——————————————————————–
> ただでさえ物件が少ないため、企画やプランでも差別化が必要です。
> そうなると、力のある設計者のところに仕事が集まるようになります。
> これはどの業界も同じ、『二極化』という現象です。
●財力だけで、勝ち組になるのは問題だが、能力の無い者は、
排除されても、しかたない。元々、世に必要なかったのだから。
>
> ●————————
> 設計だけでは食えない!?
> ————————-●
>
> 元々、設計が好きで、それ以外は出来ない不器用な人たちが多く、
> 設計の仕事を得るために、工務店の下請けをする人たちも数多くいます。
> 自分のポリシーを曲げても生活のため、致し方ありません。
>
●確かに、そんな御方は、多いのでしょう・・・ね。
> ▽ ▼ ▽
>
> 「あっ! そうだ、これを新たなサービスにすれば、
> 一人のお客さんで倍の料金をいただける。営業が苦手だから一石二鳥だ!」
>
> と思ったかどうか定かではありませんが、
> それから、設計事務所の分離発注方式が少しずつ全国に広がっていきました。
> 設計事務所には、設計料とは別に「CMフィー」が入るようになったのです。
●全国ネットのグループがあると、知った時、この人達の本音は、
「そこに有るな!?・・・」と感じた。
実態は・・、半分は当っていると思っている。
残りの半分は・・、色々な考えと、手法を持った人達も居る。
●私自身は、設計・施工を経験してきた。
CMを始めたきっかけの一つに、「フィー」の事が、無くもないが、
一番は「専門業者の各々が、プライドを持って、『施主の方を向いて』
仕事をしてくれるだろう」との期待からだ。
●今でも、弱気になったとき、初心を忘れて、「設計施工をしていた方が、
金になるのに・・」と思ってしまう時がある。
> ●———————-
> CMの実態とは
> ———————–●
>
> それがいつのまにか『元請け不要!』『施主による分離発注』と解釈され、
> 施工に責任を持たない設計者たちが行なう新しいサービスとなってきました。
>
> そのサービスが、設計監理者としての責任の重さを認識して、
> 監理料に多少上乗せされて施主のサポートをするのであれば納得もいきます。
> そもそも、以前のメルマガに書いたように監理業務自体あいまいなのです。
>
●元請が、居るか居ないかの問題ではなく、コストパフォーマンスが、有るのか
無いのかは、ケースbyケースでしょうね。
●同じく、監理能力・管理能力も、資格に関わらず、有るのか、無いのか、
これも、一概には言えない。
※確かに、能力も無いのに、「○○料」として、請求している例は多い。
>
> ▽ ▼ ▽
>
>
>
> 分離発注をすることで、上記以上にどれほどの手間が発生するのでしょうか?
>
> 工務店3社を集め資料を配るのが、専門工事業者20社を集めて資料を配る、
> そして見積の集計業務が増える、現場に行く回数が多少増える・・・
>
> その程度ではないでしょうか?
>
●マジメに、設計監理・施工管理を行おうとすれば、大変な苦労があります。
智恵と経験を駆使して、例え、各業者がマジメに施工していても、
ダメダメ!と言わなきゃならない時が有る。
それも、彼らが納得してくれなきゃ意味ないし。
※入札をして、監理だけしていれば、こんな憎まれ役?をする必要もないし、
また、そのような能力も必要ないから、もっと楽です。
> では、あなたはいくらぐらいだったら妥当だと思いますか?
●これも、コストパフォーマンス次第。
この広島で、私(私共)が手がけてきた建築で、それ以上の
パフォーマンスを、実際に出来るなら、「どうぞ、世にさらして、
見せて下さい」とのプライドは持っている。
・・が、何処が『妥当』なのは、幾らなのか???。
未だに、模索中です。
> ⇒ 次回に続く
>
●頑張って!!。辛口コメント、期待しています。
>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<若本の回答メール>
建築工房ノーマン 野間さま
おはようございます。
返信が遅くなりました。
CMについては、私も「プロセスと結果」が施主にとって望ましければ、そ
れでよいと思っています。建築関係の専門家や業者は、施主のお金で仕事を
させていただく『裏方』です。
裏方がマスコミに出る必要は本当はないのですが、「自分を売り込む」こと
より、より多くの消費者にこれまでの様々な問題・不安・経済的負担を和ら
げる新しい方法があることを知って欲しいということです。
知られない限りは存在しないと同じだから、インターネットなど効率よい方
法で情報発信をしています。
しかし、設計者の中には売名行為をしたい人たちも結構見受けられ、そんな
設計事務所を経由して私のところに相談に来られる人が少なからずあるため、
設計事務所に対して辛口コメントせざるを得なくなるのです。
(そんな人に限って文化人ぶっていたりするから余計・・・)
本当は、設計事務所自体が経営感覚を持って、新しいサービス業として多店
舗化するくらいの気概があってもいいと思うのです。
最近新聞紙上で『塩見ホールディングス(塩見設計)』のM&Aの話を目にし
ますが、経営感覚を持ち合わせれば、設計事務所でも多角化や上場も可能な
のです。
●塩見ホールディングス
⇒ http://www.shiomihd.com/
私は、このサービスのマーケットの大きさに気が付いているので、地域モデ
ルを全国に広げていきたいと考えています。
自分が儲けるということよりも、新しいプロセスを提供することで喜ぶ「消
費者」「設計者」「施工会社」そして「職人さんたち」を増やしていきたい
のです。
プレハブ住宅だって、大手ゼネコンが鼻にも掛けないような小さな「住宅」
というマーケットに特化し、三十数年後にはスーパーゼネコンに負けない
1兆円を超える 企業まで生み出しているのです。
このような「気概」には資格は要りません。
気概に共感した優秀な有資格者と、さらに消費者ニーズに合致したサービス
を作り上げていければと考えているところです。
いくら正しい主張をしようが、サービスにお金を払ってくれるお客様が継続
的に発生しない限りは、そのビジネスは市場価値がないのです。
そして、いくらプロとして高い倫理観で勉強を続けても、インプットばかり
でアウトプット(適切な情報発信)をしていかなければ、消費者から認知され
ないし、社会を変えていくことも出来ないのです。
私自身、もう少し努力精進が必要です。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その後、偶然ユニークな設計事務所を見つけたので、
野間さんにも紹介しました。
読者の皆さんにも参考になるでしょう。
<若本の二度目のメール>
建築工房ノーマン 野間さま
こんばんは
こんな設計事務所を見つけました。
戸建て住宅に特化し、年間100棟の着工実績があるそうです。
経営感覚を持った新しい「設計事務所」も出始めているようです。
⇒ http://www.freedom-shop.com/works/fdworks/index_all01.html
物件ごとの工事金額の明細や設計監理料なども全て確認することが出来ます。
特にWebに特化しているようではなく、かなりの広告費を使って紙媒体や
チラシ作戦を実行していると予想されます。
いわゆる『プロデュース会社』や施工会社のヒモツキではなさそうなので、
私の設計事務所に対する見方も変わりそうです。
(ビル系の設計事務所か、アトリエ系の設計事務所という二極化・・・)
私はプロデュース系の会社には疑問を持っていましたが、この会社はこれま
での設計事務所に欠けていた「効率」や「スピード感」があるように感じま
す。プロデュース会社を蹴散らす存在になるのではないか、これからこんな
設計事務所がいくつか登場するのではないかと期待させます。
ご参考まで
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このメールの通り、プロデュース会社の危惧をしていたところ、
前回のメルマガのような利用者のメールも届きました。
プロデュース会社も設計事務所も、多くはまだ
一般消費者の求める期待とは乖離(かいり)しているような気がします。
もし、あなたがこれから家づくりを任せる会社や専門家を探すのなら、
建築のことよりも、むしろ「なぜ、この仕事をしているのですか?」
と聞いてみて下さい。
住宅メーカーの営業マンでも、建築家でも、工務店の社長でも・・・
きっと、建物について聞くよりも
相談すべき相手かどうかが判断できるはずです。
なぜなら、建物については「にわか勉強」でも語ることができます。
しかし、仕事に対する姿勢は付け焼刃では語れません。
自民党の「小泉チュルドレン」たちを見ても分かるように! (^_-)<☆
⇒ 次回に続く
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【 編|集|後|記 】
住宅の営業は、さまざまなテクニックを使って契約に持ち込もうとします。
今、相談を受けている方からも、苦笑するようなテクニックを聞きました。
上司が営業同行してきて
「彼を楽にするために、是非契約をして下さい」
といったそうです。
「彼を楽にさせるために・・・?????」
>>>「あなたは、なぜ住宅の仕事をしているのですか?」<<<
こんな営業マンや上司に質問を投げ掛けたらどういう回答があるでしょうか?
★–◇–★–◆–★–◇–★
わが家の子ども達(小学校3年と1年の男の子)が、
北広島町という中間山地のダムや川の水質調査に行きました。
「中国新聞の記者の人といっしょに調べたんよ!」
月曜日の朝刊で妻と子ども達3人が大きな写真で取り上げられていました。
ビックリです・・・(@_@)
田舎でも「めだか」や「タガメ」は見られなくなりました。
広島県でも「レッドデータ」つまり絶滅危惧種になっています。
我が子にも「環境意識」が芽生えて来たようです。
ではまた、再来週♪
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●このメルマガでは、
『住宅コスト削減術』や『業者選びのコツ』、『欠陥住宅を防ぐ方法』
から『住宅ローン攻略法』まで、生涯にわたって豊かさに影響する
住居費のコントロール方法を週刊で提供していきます。
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【筆者プロフィール】
地方私立大学の建築学科を卒業後、店舗・インテリアの施工管理に従事。
分離発注なども数多く手掛け、企画・マーケティング部門に異動。
アメリカのトレンド情報誌、海外デザイナーのプロデュース等も手掛け
Jターン転職で東京から広島へ。住宅リフォームのFCチェーンの地域
本部にて加盟工務店の指導をしながら、中小企業診断士の資格を取得。
住宅専門のコンサルティング会社で、数多くの住宅会社、工務店、工法
に接し、消費者不在の住宅業界の慣習を変革しようと奮闘中!
●発行者の詳しいプロフィールはこちら
↓ ↓ ↓
http://www.cms-hiroshima.com/mailmag/profile.htm
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【発行者が携わっているサイト】
▼ 家づくりのトータル支援サービス『住宅CMサービス広島』
http://www.cms-hiroshima.com/
▼ 不動産・住宅取得の学習サイト『住まいのキホン・ドット・コム』
http://www.sumainokihon.com/
▼ ブログも発信中です!!『住まいづくりコンシェルジェ出動!』
http://esumai.livedoor.biz/
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