No.26　ご夫婦連携で築いた居心地の良い高気密高断熱住宅

　最低気温が記録更新する日が続いた今年の冬、一昨年お引き渡ししたＯ様を訪問しました。

県外在住での家づくり

　もともとは県外にお住まいだったＯ様。広島で家づくりの計画を始めた当初は、居住地近くに展示場がある大手ハウスメーカー数社を検討されていたそうです。ところが、ご自身でも勉強している中で生じた疑問を営業マンに質問したところ、自社商品以外の基礎的知識さえないことに驚かれたとのこと。
　
　奇遇にも、Ｏ様が読まれた本の中の一冊が若本の著『家づくりで泣く人・笑う人』。
広島で家を建てるのであれば、当社のサービスが受けられると知ったＯ様は、大手と比較検討するために、弊社サービスにお問合せいただきました。そして、最終的に当社サービスを通じて、地元の優良工務店との家づくりを選ばれたのです。その時のお客様の声は『私たちが決めた理由』というページでもご紹介しています。

ご夫婦のチームワークが素敵な「わが家」を実現！

　西区の閑静な住宅地に佇むＯ様宅。理系のＯ様が建物の構造や設備を担当され、奥様が間取りや内装を担当されたそうです。

　Ｏ様のお宅は、エアブレスミニ（床下基礎暖房）を装備したオール電化住宅。
高気密・高断熱にも優れ、冬は暖かく、夏はエアコン１台でも涼しい省エネ住宅でもあります。
　床下暖房は、晩秋にスイッチをＯＮにして初夏にＯＦＦにされるそうで、夏の間は温度設定したエアコンを付けっぱなし。それでも電気代は、真冬でも２万円台だったそうです。(オール電化ですよ！)

　二度の冬を経験して、結果的には大正解！
厳冬下でも家の中で寒さを感じることはなく、インタビュー中も床下の暖房のみで、１・２階ともエアコンは稼動していませんでした。２階の寝室等も案内していただきましたが、朝から何も暖房をつけていないのにもかかわらず、夕方５時過ぎに室温が１６℃。高気密ならではですね。

　これほど暖かいのであれば「結露はどうですか？」と率直に質問してみました。お風呂のドアには多少あるものの、ほかには全くないそうです。

　「それと、これまで年に数回夜に息苦しさを感じていたのがまったくなくなりました。」とＯ様が喜ばれていたのが印象的でした。「体に優しい家」って大事なことですよね。

家事動線を重視した間取り

　Ｏ様のお宅の間取りは、奥様が考え抜かれた家事動線を優先。
　玄関は、来客用とご家族用の２つを設けています。

来客用玄関に奥様の豊かな感性が感じられる素敵なインテリアで飾られています。一方、ご家族用玄関には玄関隣に大きなシューズクロークがありました。「始めは必要だと思ってなかった」とのことでしたが、「実際にあると、すごく便利なんですよ」と奥様が笑顔でおっしゃっていました。

　インテリアや家具にも奥様のセンスが、細かいところまで行き届いています。
　リビングのソファは季節でカバーを衣替えできるものを採用され、玄関や階段は、季節ごとに工夫を凝らして飾られるそうです。この時期は、和室にお雛様が飾られ、仏間も華やかな雰囲気でした。

　２階の１部屋はバリ風。
　気に入った照明に合わせて、ドアや家具もバリ風に統一され、異国情緒満載のお部屋になっていました。
　寝室は、奥にはご主人の書斎（秘密基地っぽい）、中央には据付家具を設置。ご夫婦のプライベート空間を確保した上で、お互いの様子を確認できるさりげない思いやりの空間が完成されています。
　２階のトイレは前面と左右に異なる３種の壁紙を使われ、「違いに気づかれるかな？」と茶目っ気たっぷりなおもてなしです。

　新築直後は、帰省されるご家族に「広すぎて落ち着かない」と言われていたそうですが、今では連泊されることも増えたそうです。また、友人を招くことも多くなったとのこと。そのまま宿泊されることもあるそうで、居心地が良い証明ですね。

本物の「価値ある家」

　「家の本当の価値は、住まい始めての快適さや使い勝手の良さ、そしてつくった人たちとの良好な人間関係がずっと続くこと」とは若本談。
　そして、私は今回の取材で、Ｏ様ご夫妻に「良質なお家で飾り過ぎない豊かな暮らし」を教えていただいたように感じました。
　今回の取材の最後に、Ｏ様ご夫妻から家づくりをされる方へアドバイスをいただきました。
　「家をどの季節で建てられるかも大事だと思います。」
たしかに、基礎の建設や棟上げなど、天候に気遣いながら工事は進められますが、温度や湿度など、それぞれに適した季節に工事があてはまると、家づくりがよりスムーズになるのかもしれませんね。Ｏ様そして奥様、ありがとうございました。

（取材：若本智子）