ＺＥＨ仕様とトリプルガラスで見積予算教えていただけますか？

仕事の関係で少しバタバタしており、なかなか主人と家のことを話し合う時間が取れていませんでした。
見積もり頂くなら、今他社さんで見積もって頂いているのと同等の仕様でと思っています。

他社さん2社には今トリプルサッシにした場合とZEHの補助金を申請する場合に必要な仕様変更分の追加費用も見積もり依頼中です。

主人と2000万以下に抑えてもらえるかわからないまま依頼するのは不安だねという話になりました。
希望の仕様をお出しした場合、過去の見積もりからどのくらいの見積もりになるか、またどこまで下げれるか前もって教えて頂くことは可能でしょうか。

それから、見積もりをお願いするか検討させて頂きたいなと思っています。

すみませんが宜しくお願い致します。

工事金額が不明なまま依頼すること、そして自分たちの希望を直接伝えずに見積ってもらうことに不安があることは理解できます。今商談中の数社は、ダイレクトに自分たちの希望を伝え、それを反映したプランや見積を提示されていることと思います。

相手の反応で、信頼できるかどうかも確かめ、ご夫婦で判断しているのだろうと思いますが、実際に「同等の仕様で」というその同等かどうかを現実に判断して比較する知識も経験もない中で、相手は『契約が欲しい』という立場で希望に合わせる（＝契約条件を揃える）ことを最優先している状態です。

中須で間もなく完成するお客様は、中堅ゼネコンにお勤めの一級建築士です。建築業界のことが良く分かっているからこそ、自分で見積書の中身をざっと見ることが出来ても、木造住宅に関しての知識は不足しており、自ら直接工務店数社に見積依頼して精査しても、内容のチェック漏れや追加工事の発生可能性が高いだろうと判断され、当社のサービスを利用されました。

長年、建築現場に従事してきて、自社の営業の動きなども知っているので、受注のために無理な価格や条件で契約し、現場にしわ寄せが来たり追加工事をお願いする事態が数多く発生していることもご存じです。だから仕事が忙しい以前に、売り手以外の専門家を入れたほうがいいと判断されたのです。

実際には、基礎配筋の検査が終わった後、私が撮った写真で気になるところがあり、工務店も立ち会いの上で現場で説明を行ったということもありました。

工務店側がお客さん側に見てもらえるようにした写真では、その肝心なタイミングでの現場写真は撮っておらず、でもしっかり報告は怠っていないので普通のお客さんであればスルーするところでしょう。現地での詳細説明で納得されました。

実際に大切なのは、契約の意思決定をするまで（＝大きなお金の負担を決める直前）に納得出来る設計図書と見積内容、仕様が確定しており、その契約で約束した内容が『等価交換』で建築物に投じられることです。

従って、入札時の見積はあくまで『比較する判断材料を得る』ということであり、それ以降が当社の役割です。その役割の前の段階で、安心するための作業や情報を提供しても、あまり意味のないものだと思います。

実際に２千万円のお金が得られる施工者であれば、契約条件に合致するよう時間を割き、まずは契約を確かにすることを優先するでしょう。その後実際に確認申請を出し、地盤調査をして着工後に追加工事が掛かろうとも、また施主が知らないところで（仕様書に明記していない部材等含めて）自社の利益を優先されても、契約の解消も出来ませんし、追加費用の支払いを拒むことも出来ません。

本来は、そのような事態になることこそ不安だと思い、当社は現在のサービスを運営していますが、それ以前の不安でサービス利用を検討・躊躇されるようでしたら、当社の役割はないでしょう。

工事着工後に、見積に入っていない工事が発生しても、自分たちの意思決定が招いたこととして受け入れるしかないと思います。もちろん多くの人たちがそのような家づくりを選択し、皆が追加工事等の発生で困ったり不満を持つということでもありません。

選択の自由はお客様側にありますので、どうぞご判断下さい。

当社は施主の要望を整理して、より快適で暮らしやすい間取りプランになった段階で、初めてその建築費がどのくらいになるのかを入札するというシステムで、見積が出た後でも数百万円単位でコストを圧縮している方が数多くいらっしゃいます。それは決して「諦めて・妥協して」ではなく「実態が分かった上で納得して」の契約です。

無料の段階で、徒労に終わるかも知れない作業に多くの手間を割くよりも、実際にお金を負担されて不安解消に期待されている方々への時間を多く割いているのが当社のサービスです。

現在商談中の各社から見積が揃い、契約を迫られて以降に不安があれば、また相談対応いたします。ご理解いただければ幸いです。